午前6時ころ、なんやら動く気配がするので、起きました。見ると、母が、あまり動かない右手、右足をふとんから出して、起きようとしています。介護士もあー、うーと言う母の声に気づき、やって来ました。喉がかわいていそうなので、とろ味の飲み物を頼むと、ミルクティを持って来てくれ、車椅子に載せてくれました。

ミルクティをよく飲むので、腹をすかしているかも知れないと思い、チューブの補助食品を与えると、平らげました。コップに水で溶かす補助食品も完食です。水羊羹も、全部食べました。残りのミルクティも、飲み干すというか、全部食べました。

テレビを見せながら、マッサージをして、しばらくしたら、朝食の時間です。食べないかと思ったら、食べようとするので、食べさせました。あーんして、と口を開ける格好をすると、素直に口を開けます。何もありません。それでまた口に入れ、あーんしてと言っても、こんど知らん顔です。

そのうち、げぼげぼやりだしました。介護士が飛んできて、口に手を入れてかき出すと、口から食べ物が出るわ、出るわ。危うく誤嚥するところだったかも知れません。

なんであーんとしないんだ、少しずつ口に入れないとだめじゃないか、と耳の聞こえない母に対する私の口調は、大きく、厳しくなります。ゴホゴホ、ゲボケボが数回起こり、朝食前にたくさん食べたから、まあいいかと、食べさせるのを中止して、家に帰りました。