いつもどうり、母のユニットに行くと、この時間ならラウンジにいるはずの母の姿がなく、部屋の前に車椅子が置いてあります。部屋に行こうとすると、介護士のまとめ役の地位にある女性に呼び止められました。

母が少し前に、肩で大きく息をするようになり、2、3日珍しく便秘だったのが、大量の便が出たこと、熱は7度4分だが、血圧は正常で、今は寝ていると言われました。礼を言って、部屋に行きました。

便の臭いが部屋中に充満していました。ふと見ると、窓は空いているのに、この臭いですから、大量に便を出したのは、分かりました。母は、大きな寝息を立てていました。

血圧は正常ということでしたが、これは今夜かも、と思い、覚悟を決めました。寝ている母の足をマッサージしました。別の介護士が部屋に来て、ぐっすり眠ているので、今夜は食事も薬もないそうです。

泊まっていいかを聞き、許可されたので、急いで駅前に行き、マツキヨで旅行
用の歯みがきセットと部分入れ歯用の洗浄容器、ビックカメラでスマホの充電器を買い、夕食にシチリア風ペスカトーレのスパゲティを摂りました。

それから、特養に戻り、10時過ぎに寝ました。母は、2度ほど目を覚まし、私を見て驚いた顔をしましたが、すぐまた眠り、大きな寝息を立て始めました。