米中の貿易戦争は、中国勝利に決まっています。米国の企業でさえ、安い部品を中国から輸入し、あるいは生産拠点を中国に置いているというのに、それに高関税をかけたら、消費が落ちるに決まってます。米国内では、すぐには代替できないし、できても価格が上昇します。

おまけに、報復関税で、米国から大豆などの輸出が減っています。農家はどうするんでしょうか。  

しかも、中国は内では預金準備率を引き下げるなど、金融緩和策を取り、対外的にはドル売りで、元安を食い止めようとしてます。ドルが足らなくなれば、米国債を売り始めるんじゃないですか。そうなると、米国債暴落で、金利は急上昇し、米経済、世界経済は大不況に陥る可能性だってあります。

経済を知らないボンボン不動産屋の大統領のために、米国、世界はメタメタになる可能性もあります。そんな心配もあります。経済の先行きにいいところが見られないのに、このところの株式市場の活況は、何だったのでしょう。

それは簡単です。米国の株屋が、ちょっとした経済ニュースを意図的に過大に評価して、顧客に、株を買わせていたのです。そして、頃合いを見て、株屋の持つ株だけ売り逃げたということでしょう。日本の株屋も、その動きに乗ったかどうか分かりませんが、危ないと思ってますから、うまく売り逃げたんじゃないですか。

この動きは、当面続くでしょう。儲けたところは、買い戻しているんじゃないでしょうか。