有線テレビで見た山崎豊子原作、市川雷蔵主演の「ぼんち」。こんなに面白い映画だったとは。

船場に残っていた妾に対する風習。妾の商家に対するしきたり。そういうものが随所に出ている。

今はそういう習慣がなくなったと思うが、その習慣の中で、したたかに生きる妾たちのたくましさに脱帽した。若尾文子、草笛光子らの女優人は、若くてお色気たっぷり。市川雷蔵の放蕩っぷりと人間臭さ、優しさもよい。