実は、私はそんなに心配はしていません。

当面は、経済はガタガタするでしょう。ここ3年以内は、最悪不況下のインフレになるかもしれません。

しかし、これまでの英国の歴史を見ると、英国が真っ二つに割れたことは、何度もあります。ジョン王対貴族、バラ戦争、ピューリタン革命、名誉革命、穀物法の廃止、サッチャー改革などです。その都度英国は疲弊を乗り越え、蘇りました。

今回は、英国民は知恵を出すでしょう。EUだって、離脱を正式にしない限りは交渉はしないが、早く出してほしいーなんてことを言ってますが、本音は、早く国民投票をもう一度やって覆すか、議会で残留を議決してほしい、と言っているんです。

EUも出ていかれたら、経済力は落ちるし、政治的影響力も小さくなります。

もっとも、キャメロン首相は、国民投票はやり直しはないと言ってます。そうであれば、離れても、非EU国に比べて優遇することが考えられます。ノルウェーとどうようの措置です。ノルウェーはEUに入っていませんが、おカネを払うかわりに、優遇措置を受けています。

それでもだめだったら、どうするか。
私は、ウルトラH級の方策があると思います。それは、北米自由貿易協定に参加することです。そうすると、世界最大の市場がさらに拡大します。実際に入るかどうかは別にしても、EUが英国に冷たくしたら、牽制するには持って来いの方策です。