ネットの世界では、現実の世界と違って、右翼、国家主義、民族主義的傾向の人の勢力が強いように感じます。

私も左翼じゃないし、左翼は嫌いですが、右翼、国家主義者、民族主義者も嫌いです。私は、思想的には、保守もしくば中道か中道右派だと思っています。安保法制も、日本が日中戦争、太平洋戦争を侵略戦争だったと認識し、十分お詫びをし、その上で、アジアに外交上片付けられない脅威があるなら、集団的自衛権どころか、集団安保だってやぶさかではありません。しかし、安倍政権は、この間出した首相談話でやっと侵略戦争を認め、謝罪なども歴代政権と同じとしましたが、やむなくという感じをぬぐえませんし、中国との関係だって、今後の成り行き次第で、よくなる可能性があります。集団安保は、今の時期でなくてもいい。永遠に来ないことを願うばかりです。

この保守と言う私の立場は、中曽根元首相に近いかもしれません。かつてはタカと言われた中曽根氏ですが、にもかかわらず、中曽根氏や私の立ち位置がどのような評価をされてるのか、今鵜や分かりません。

だって、安倍首相や菅官房長官、稲田政調会長、衛藤・礒崎両首相補佐官、萩生田自民党総裁特別補佐、ほかにももっといるかな、これらの人々なんて、かつては自民党でも右翼というか、極右というか、その思想の人でしかない。主流派の国会議員は、右翼、国家主義、民族主義の傾向の人たちと親交を結ぶことは、選挙に差し障りがあることもあって、避けていた人も多い。しかし、先に名前を挙げた人たちの中には、在特会の人と平気で会って、写真を撮っている人たちもいますね。もちろん、名前を挙げてないが、同じく在特会の人たちと懇意にしている人もいます。

さて、その在特会は、大久保や池袋などの韓国人や中国人の多い地域にヘイトスピーチによるデモをかけています。昨晩、ケーブルテレビで「ヒトラー」の伝記ドラマをやっていましたが、ユダヤ人排斥をヒトラーやナチ幹部がアーリア民族優位を唱える団体にけしかけるのと、在特会とこれら政治家の関係がよく似ています。

ネットでは、国会議員の誰が韓国・朝鮮人で誰が中国人だというのを書かれたのを見ますが、これなど笑っちゃいます。言ってる本人の血に、韓国・朝鮮や中国の血が混じっている可能性があるからです。無知の知ではなく、無知の「恥」です。

朝鮮半島で、百済が新羅と唐の連合軍に敗れ、大勢の亡命者が日本にやってきました。やってきて上陸するところは、九州、中国地方西部でしょう。そこから畿内に入る人も、貴族などを中心に多かった。当時の畿内の人口で4割ほどが渡来人という説があります。これでは、あまりに多すぎるので、大和朝廷は、増え続ける亡命者を、関東地方に移します。当時の関東地方は、人の数が少なかったから、渡来人の方が多かったかもしれませんよ。

そもそも、その大和朝廷自体が、朝鮮半島から来たという説もありますし、確かに、原日本人は、熊襲、あるいはアイヌ族だから、我々の祖先に多くは、これらの人々を追い出して、我が国にしてしまったわけです。どこから来たかというと、一番近い朝鮮半島か中国でしょう。

侵略者と被征服者との間で、レイプや和姦もあったでしょうから、我々の中には、アイヌの血が混じっている人もいるでしょう。

日本人がどうのこうの、韓国人、中国人だからどうのこうのと、まったく馬鹿臭いことを言ってる人が増えています。日本人にも立派な方とくだらぬ人がいるように、韓国・朝鮮人、中国人にも、立派な方もくだらぬ人もいます。それをひとくくりに論じるなんぞ、単細胞の何ものでもありません。こういう人がヘイトスピーチをやり、政治家がおだててる、煽っているとしたら、いや、会って写真を撮るだけでもうそうしているわけですから、日本は本当につまらない国になってしまったものです。

自民党政治家の中には、いやなら日本人を止めろと言う人がいるようですが、そういう人も含めて、ヘイトスピーチなんぞをやる人は、世界中で日本の評判を落としているわけですから、まず自分から日本人をやめるべきでしょう。

本当に日本はつまらぬ国に、日本人はつまらぬ国民になりつつあります。