北朝鮮の張成沢氏の処刑、妻で金正恩の叔母に当たる金慶喜(敬姫?)が軟禁もされずに生きており、健在であれば、これは、夫婦の痴話げんかの果てで、金慶喜が頭にきて、甥っ子に、夫を殺してくれと頼んだんじゃないかと思っていたが、やっぱり、そのようですね。

NHKによると、夫婦と親しかった脱北者の話によると、張・金夫婦は、1989年から別居状態だったとか。まだ、結婚しているときに、金が、家にやってきて酒を飲ませてくれと言って、飲ませると一気飲みしたとか。それでどうしたのかと尋ねると、夫を撃ち殺したいと言っていたみたいですね。

原因は、やはり女性問題なんですって。金正日が生きているときは、正日自体が女好きですから、いくら妹でも、「そんなことくらい我慢しろ」と言って、処分はしないどころか、張を腹心の部下扱いしていたのでしょう。でも、正日が死んで、金の気持ちとすれば「あの野郎、許しておかないよ」と、残虐な甥っ子をそそのかして、殺させたんだと思いますよ。正恩も、うるさい義理の叔父を煙たかったのでしょうから、渡りに舟ですね。

ところで、金正日の晩年に、付き添うようにして写真に登場した女性で、金玉という女性がいましたが、今日のテレビ情報だか雑誌だったか、正恩の兄の正哲の母親は、金玉だという話があるみたいですね。まさかとは思いますがね。というのも、金正日の料理人だった藤本健二氏も、そんなこと言ってないからです。そうだとすると、金玉が正哲を生んだのは、まだ10代のころということになります。

今回の張処刑では、正哲が指導的役割を果たしたという情報もありました。で、そこで何故、指導的役割を果たしたのかを考えてみました。で、これはまったくの想像ですが、処刑された張は、正日亡き後、金玉と親しくなってのではないか、それを自分の母親を取られた正哲は面白くなく、もちろん、不仲となった元妻の金慶喜も面白くない。で、二人が、張をやってしまえと正恩に訴えて、それなら、お前たちがやれと言ったのではないかと思ったしだいです。

それにしても、張は正日に重宝されましたが、それは中国と人脈があったからでしょう。それで、これまで、うかつに処分できなかったのでしょう。しかし、ついに正恩も、異母兄と叔母の訴えに、やらざるを得ないと判断したんでしょう。

この間の数十人に及ぶ人の公開処刑といい、金正恩は得体が知りませんが、今度の一件で、中国がどう出るのか。日米にとっては高見の見物ですね。痴話げんかの末のことなら、そうそう切迫したものではないでしょうけど。