昨日の日経新聞朝刊文化面「私の履歴書」に、佐久間良子さん、書いてましたねえ。灼熱の恋で、デビューしてまもなく、鶴田浩二と不倫関係になったと。佐久間さんは当時独身、鶴田浩二は結婚していたから、三角関係ですね。


 「私の履歴書」は、前にも、女優さん(確か有馬稲子さん?だったと思いますよ。違ったら大変だ、その時はごめんなさい)が、映画監督との関係を赤裸々に語っていました。その監督というのは、市川昆だともっぱらの評判でしたが、女性というのは、最後の最後に暴露したがるものでしょうか。といっても、佐久間さんは、当時から噂になったと書かれていたので、話題になったことはあ

ったのでしょう。


 この記事で、佐久間さんは、鶴田浩二と最初に共演した時にそっけなく、あいた時間の時なども、言葉もかけてくれず、悩んでいたと書いていました。それが、たまたまパーティーで一緒になり、「お茶でも飲まないか」と誘われて、楽しく談笑したとのこと。「これが『大人の恋の駆け引き』だったのかもしれない」と書かれていましたが、どうなのでしょうかねえ。


 鶴田浩二といえば、名優には違いありませんが、どうも恰好をつけたがる、いわゆるええ恰好しいのイメージが、私にはあります。しかし、それだからこそ、妻もある身で、新人女優など歯牙にもかけないという姿勢だったのではないか、あるいは、「私の履歴書」にも書かれていたように、当時、東映に引き抜かれた直後だったので、そうとう気が張っていて、恋だのなんなのということは頭になかったのではないかと思います。まあ、どちらかではないでしょうか。


 とはいえ、二人は恋仲になるわけですから、もちろん、我々が知らない話はいっぱいあるでしょう。ベッドで、

 「最初の頃、何も話してくれなくて怖かったわ。私、それで悩んでいたのよ」

 と佐久間さんが言って、鶴田浩二が

 「ごめん。本当は君のことが気になっていたんだ。でも、ここで物欲しげにすると見透かされると思って、わざとそうしたんだ。恋の駆け引きだなあ

なんて、ピロウ・トーキングで言った可能性はあります。


 しかし、たとえそうでも、それは、そういわなければ、佐久間さんが満足しないのではないか、それゆえついた嘘ではないか、という思いもします。まあ、本当のことを知っているのは、今は亡き鶴田浩二のみでしょう。


 どうでもいいことですが、こんなことを書かせる(言わせる?)日経もたいしたもんですね。


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