大谷翔平選手の大リーグでのこれまでの軌跡を辿る(41) | 時代のセンサーⅢ〈希望ある未来を志向して〉

時代のセンサーⅢ〈希望ある未来を志向して〉

今の時代を生きる日本人の一人として、日本及び世界を自らの知見に基づき見つめ考えることを通して、希望ある未来を志向して行きたいと思います。

2022年11月12日、NHKスペシャルで「メジャーリーガー大谷翔平 2022 アメリカの新たな伝説へ」として放送されたことについて、取り上げたことを記します。

 

・・番組の冒頭、2022年のシーズンを振り返って大谷選手ね口から最初に出たのは「8月・9月はとにかく長った」ということでした。

そのうえで、「モチベーション高い状態でみんながプレーできるかと言ったら、そうではないかな、と思うので、やっぱり厳しい8月・9月だったかなと思う。」

この言葉に大谷選手の今シーズンについての思いがほぼ出尽くしている、と思われます。すなわち、シーズン前は何よりポストシーズンに進出することが最大の目標だったわけですが、それが5月後半での14連敗という信じられない事態もあって、6-7月時点のシーズン途中でほぼ可能性がなくなった形となりました。

その後の8-9月は言ってみれば“目指す目標がなくなった”状態で試合をしなくてはならなかったわけで、その意味では試合をするモチベーションが喪失した〈最悪の状態〉であった、ということです。

このことについて私は本ブログの中で、いわば〈消化試合〉とも言える状態の中で、大谷選手はそのモチベーションをどう維持して行くのか?ということを述べました。大谷選手の冒頭に語ったことはまさにこのことなわけです。

そして、2023年の来シーズンに向けて大谷選手は今の気持ちを「今はやっぱり不安しかない。毎年、去年もそうだったけど」としたうえで、「必ず結果が残るという保証もないし...毎年進化して行くのが大事。そこをオフシーズンにどれだけできるかが来シーズンの上では大事かなと。」と述べています。

ここにあるように、大谷選手としては次のシーズンを迎えるに当たっては、自分がこれまでよりどれだけ〈進化できるか?〉が大事だという自覚を持っているということで、このオフシーズンにそのためのヒントをぜひ何かしら掴んでほしい、と思います。

そこで今シーズンの大谷選手を観ていて、私なりに感じたことを大変僭越ではありますが、述べたいと思います。それはバッティングについてです。

これまではいわゆる〈ダウンスイング〉というスタイルでバッティングをしていますが、私はこれをもう少しフラットに近い形にしてみてはどうか?と思っています。

つまり、今シーズンの大谷選手のバッティングを観ると、低めの明らかにボールとなる球に手を出して空振り三振する場面が少なからず見られました。バットの振りをダウン(振り下ろす)からフラット(平ら目)にすることで、この三振をある程度減らすことができるのではないか?と私は素人ながら見ているわけです。

これによる効果として仮に三振の数が減るとすれば、それに伴い打率も自ずと上がって来ると見られるので、打率3割も視野に入って来るような気がしています。

もしそれが実現すれば、大谷選手の『二刀流(ツーウエイ)』の更なる〈進化〉にまさにつながるわけで、私の勝手な「夢」かもしれませんが、このバッティング改善を頭に置きながら来シーズンを心待ちにしたいと思います。