御縁がないと行けない所 と言われるが、
確かにこの山深い場所と最寄駅からのバスの本数…という地理的、物理的な影響はかなり大きいと思う。

奈良駅から電車とバスで片道3時間。
この日は、青空広がる雲ひとつない晴天で太陽の光がやけに眩しい。

まずはこちらの天河社の歴史のご紹介。

「天川村」より抜粋↓

南北時代には、後醍醐天皇、護良親王、後村上天皇、長慶天皇、後亀山天皇などを擁護しつづけ、各天皇が天川郷を南朝奥吉野の拠点とし心の支えにしたことが、さまざまな資料からうかがえます。また、天河社には御所が置かれるなど、村内には様々な伝承が残っている。
そして本村では戦の必需品である弓竹の矢の産地としても知られ、南朝方、織田、豊臣両氏から江戸時代に至るまで矢竹を上納していました。

☝︎ここまでが抜粋


石上神宮でもそうであった様に、弓矢も神秘的な霊力をおびているとされ御神宝とされてきた事を考えると長い間重要な場所であった事が想像できる。

また、境内から10分ほど離れた五十鈴川沿いにある 瀬織津姫を御祭神とする 禊殿 からは数年前の台風の時に古文書が発見されたそうです。

そこには、経津主神、宇迦御魂大神、国之常立神(別名ガイア神) を御祭神とし、日本最古の隆起の山と言われる高倉山に天河大辯財天社の本殿があった事が記されており、台風の際に崩れてきた山肌からは大きな磐座がたくさん見つかったそうです。
数年後にはその場所に天河社の一部が建立予定だそうで、現在は更地に整えられ磐座が祀られています。
竣工際には喜多郎さんが演奏を奉納されたようです。

見応え充分な天河大辯財天社とその周辺。
天河社より歩いて5分ほどの所に♨️もあります。
悠久の時に身を任せてみてはいかがでしょうか。

電車とバスで行かれる方は、バスの時間の確認をお忘れなく!半日近くはゆっくり堪能できるはず
ご健闘お祈りします✨


天川大辯財天社
・所在地:奈良県吉野郡天川村坪内107
・最寄駅:近鉄吉野線「下市口駅」からバスで1時間10分(バスの本数が少ないので、要注意)
・ご祭神:市杵島姫命、熊野坐大神南朝四代天皇の御霊、神代天之御中主神より百柱の神