脳内のストレスにまつわる脳内伝達物質
頭が「ストレス」と感じることで、精神的にはイライラしたり不安になったり、肉体的には交感神経が優位となり高血圧や胃潰瘍になったり。ストレスはココロにもカラダにも影響を与えます。そんなストレスに関わる代表的な脳内伝達物質は4つあります。
②ドーパミン(やる気、快楽)
③セロトニン(バランス役)
④オキシトシン
これらの脳内物質のバランスがココロとカラダの健康に直結するのですが、ストレスを多く抱える現代人は特に上述の
セロトニンとオキシトシンに加えメラトニンの分泌を意識する必要があります。そこでこれら3つのホルモンについて詳しくお伝えしていきます。
セロトニン
セロトニンは感情をコントロールするのに非常に重要な役割を担います。セロトニンが不足すると、感情がうまくコントロールできず、イライラしたり不安感につながったりします。また、セロトニンは自律神経のバランスをとり、交感神経から副交感神経への切り替えをスムーズに行います。このような働きをするセロトニンの減少は、うつ病や自律神経失調症の原因になります。
実は、女性ホルモンとセロトニンには深い関係があります。「女心と秋の空(変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちは移り気だ)」というように、一般的に女性は気分のアップダウンが激しい傾向があります。それは、月経周期によって女性ホルモンが下がる時にセロトニン分泌も低下してしまうからです。ですので、更年期や産後は女性ホルモンの変動幅が大きく、特にうつ病になりやすいのです。
セロトニンはどうやって増やす?
「リズム運動」はセロトニン分泌を促すことが知られています。リズム性の運動とは、例えば、同じ動作をひたすら繰り返すこと、例えばガムをかむことやウオーキング、水泳などのことをさします。イライラした時にガムを噛みながら仕事をすることは感情をコントロールする点で有益と考えられます。
また、「太陽の光を浴びる」または「明るい環境にいる」ことも大切です。これは体内時計の影響というよりは、光を浴びる・浴びないのサイクルが、セロトニン分泌の促進に寄与していると考えられています。
オキシトシン
オキシトシンは別名「幸せホルモン」と呼ばれています。乳汁の分泌を促すホルモンでもあり、女性特有のホルモンであると考えられていましたが、実は男性からも分泌されていて、ストレスを和らげる効果があることがわかってきました。
オキシトシンはどうやって増やす?
人間は群れのメンバー間で洗練されたコミュニケーション手段を発達させ、協力的な行動や群れの統制を図ることで個々の生存確率を高めてきました。

メラトニン
夜になるとメラトニンが脳内で分泌されますが、この物質は良質の睡眠を導くためには欠かせないものです。メラトニンは、副交感神経の働きを高め、血圧を下げたり深部体温を低下させて眠りにつきやすい状態を作り出します。
睡眠の質が良くなると成長ホルモンが分泌されカラダの修復がすすみ疲労回復や翌日のパフォーマンス向上に直結します。
メラトニンを増やす・効かすためには?
メラトニン分泌の準備は日中から意識すべきです。メラトニンは太陽が沈み暗くなるとセロトニンから作り出されます。そのため、昼間のセロトニン活性がうまく働かないとメラトニンの分泌にも影響がおよび、良質な睡眠が取れなくなるということになってしまいます。

朝の低い太陽の光を目に入れることで一日のスイッチが始まります!










