口をリラックスさせることがアスリートのパフォーマンスにとって重要だという話をしてきました。食いしばると体は緊張して固まり、アゴが緩めば体はしなやかに大きな可動域で動きます。もちろん口が緩みっ放しなのも良し悪しで、競技シーンによっては適宜、口元に力が入ることも重要です。噛み締めることで瞬間的なパワーやスピードが出てメリハリのある体の動きができます。食いしばりとポカン口、2種類の顎関節モードを切り替えることで、自動車のギアシフトのように身体機能を切り替えることが可能です。

不安や恐怖を覚えてストレスを受けると交感神経にスイッチが入る
例えば、就寝時にストレスを感じると歯ぎしりが起こります。またストレスや恐怖を感じる場面では、交感神経優位になりアゴが緊張して食いしばり体が硬直し防御姿勢になります。
ヒトを含めた動物は危険を回避するために、大脳辺縁系の扁桃体を通じて不安や恐怖という感覚を持ちます。不安や恐怖を覚えてストレスを受けると交感神経にスイッチが入ります。交感神経が優位になると顎関節にも力が入ります。
食いしばりと姿勢の関係性についても以前に触れました。(アゴと背骨は連動している|歯を食いしばると猫背に、アゴの力が抜けるとリラックスする)心理ストレスだけでなく姿勢の影響によっても顎関節は緊張します。
人間の本能に刻まれた恐怖の一つは「落下」の感覚
人間の本能に刻まれた恐怖の一つは「落下」の感覚です。例えば、初心者スキーヤーの場合は、落下の恐怖から逃れるため、脚をつっぱり背中を伸ばしてのけぞってヘッピリ腰になる傾向があります。不格好ですが、危険を回避するための極めて合理的な体の反応だと言えます。
通常は落下の恐怖から体が伸び上がって後ろに反る姿勢に自然になるはずが、アスリートの場合は本能を上書きして訓練の力で前傾姿勢を取れるようになります。自然に背中を丸められるようになれば、スピードに乗ることができます。本能に反して落下スピードを高めるのですから、心身は興奮して交感神経モードになります。恐怖を上回るワクワク感を得られるのも交感神経が働いているからです。
姿勢の要素に加えて、タイムトライアルともなれば焦燥感も生じますから食いしばりが強くなる傾向があります。食いしばりが強い選手は猫背になり、体を屈めることは得意ですが伸び上がることが苦手になります。スキーは重力を味方につけることが重要ですから、体をコンパクトに丸め弾丸のように落下できることはメリットもあります。
一方、ターンをする際の伸び上がる動作がしにくくなります。スキーにおいても、いかに顎をリラックスさせるかが競技パフォーマンスを向上させるかの鍵になるというわけです。
⚫このように顎関節はカラダを動きを反応させるスイッチの役割をしています。
入れるべきタイミングと安らぐタイミングを間違えると余計な疲労をつくりかねませんね!
現代社会でははぎしりの方が増えています。ストレス、姿勢、自律神経などが大きく影響を及ぼしています。自分のカラダとどう関わっていくのか人生100年時代の課題となるでしょう!
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