名前を呼ばれて、別室で点滴をうつことに。
右手側に点滴をうたれている間、左手でずっとお腹を触っていました。
そして、麻酔の秒数の数え方の説明を受けて
手術室へ。
私は、足のみの拘束でしたが他の方は手も拘束されたりするのかな…?
足が拘束されて、脚を開かれた時激痛が走った。あれが最後の痛みかな。
その後は麻酔。
私は効くのが早かったからか、2秒数えたあたりで記憶が無い。
バイバイって言えなかったな。
ごめんね、咲良。
その後、気がついたら点滴をしていた控え室で過呼吸のようになりながら大泣きしていた私がいました。
看護師さん皆さんとても優しい方でしたが、麻酔ゆえか悪魔のように見えて。
赤ちゃんを返して
私の赤ちゃんはどこ
赤ちゃんごめんねごめんなさい
ずっとそんなことをブツブツ言いながら大泣きしていて落ち着いた頃に看護師さんが何度も来てくれ、私が泣き止んだ頃彼氏さんを中に入れてくれました。
それから、数分後。
止血のためのガーゼをとってもらい、麻酔もほとんど切れていたのでお薬を3種類もらって彼と一緒に病院を後に。
その後、彼氏さんは仕事の時間を随分とずらしてまで一緒にいてくれました。
私は何故か涙が出ませんでした。
から元気なのか私は普通に接しようと精一杯で…
手術後の疲れもあって少し眠っていた時。
ふとトイレに行きたくなり、用を足すと真っ赤な血で水が染まりました。
実に、3ヶ月ぶりに見た光景で。
それを見て、ああ咲良はもういないと私は実感したのかもしれません。
涙が止まらなくなり、寝不足だった彼の横で声を押し殺して泣きました。術後まだ間もないからか、薬の影響かお腹は張っていて苦しいのにもう咲良は私のお腹にいない。
あんなになくなればいいと思っていたつわりももうない。
咲良は、もういない。
こうして中絶手術は終わり、私は咲良とお別れをしました。