それから数日後、いつもの様に深夜に仕事を終えて眠っていた時のことだった。


陰部の穴から子宮にかけて一直線に釘で下から突き上げられるような痛みで目が覚める。


「…?!」


妊娠して初めての痛みだった。
あまりの痛さに声が出ない。
呼吸が上手くできず、息が吸えない。
夏だというのに寒いと感じるぐらい冷や汗がダラダラと私の体をつたっている。

とても動くことがままならない。

両親は別室にいるものの、妊娠のことは伝えてないから呼ぶ訳には行かない。
救急車もムリ。

そんなことを考えている間に痛みが増してきて気が遠くなる。手が痺れて震える。


え、なにこれ怖い。

そうだ、圭吾…。


助けてくれる訳でもないし、痛みを抑えることなんて彼には出来ないけど私が頼ることができるのは彼だけだった。

必死にスマホに手を伸ばして、彼に電話をかけるが時間は朝の5時過ぎ。

彼が起きているはずもなく、電話は無情にも留守番電話サービスに繋がった。


あまりの痛さと心細さでボロボロと涙が零れてくる。妊娠が発覚して初めてこの日、私は泣いていた。

どうしようもなく、私は天井を眺めながら自分の手を噛んで痛さに耐えるしかなかった。

それから数時間後、眠ったのか気を失ったのか分からないけど目が覚めた頃には痛みが無くなっていた。


私は、症状を調べて出血がないことを確認し日曜日で空いている病院がなかったため近所の病院に月曜日に行くことに決めた。


なんとなく、赤ちゃんから無理に仕事をしていることや赤ちゃんのことを考えないようにしていたことを怒られているような…そんな感じがした。