そうしてたどり着いたのは、
元々生理が酷くて何度かお世話になっていた
都会の産婦人科(A病院)

緊張しながら病院の扉を開けると
若い学生ぐらいの女性から妊婦さん、
お姉さん方と様々な年齢のお姉さん方がいた。

久しぶりの来院なのを伝え、あえて保険証を
使用せずに検査を受けることにした。
(保険証の使用履歴で両親にバレるのが怖かった)


始めに尿検査。

ここで困ったのが私は妊娠前からお手洗いが近く妊娠してからは、より一層頻尿になっていたので病院に着く前に用を足していたこと。
もっとよく調べていくべきだったね…。
なんとか絞り出して必要分より少なめの尿を提出。

待っているとすぐに呼ばれて症状を聞かれて
今度は、みんなもよく知っているあの椅子がある
部屋の前で待つことになった。


この時点で私は妊娠を確信しながらも
勘違いであってくれと願っていた。


そして、椅子に座り
足を開かされ器具を挿れられる…
横のモニターには黒い砂嵐のようなものが
ドンっと映し出されてお医者さんがマウスで
説明をし始めた。


「うん、妊娠してますね。
これが赤ちゃんのベットで…」


きっとちゃんと指し示して教えてくれていたけれど、私の頭にはぐるぐると「妊娠」の2文字が回っていてそれどころではなかった。
その後の説明も全く記憶になくて、気がついたら産婦人科の外で呆然と立ち尽くしていた。



私、妊娠した…?



この段階では、全く赤ちゃんは見えなかったけど
胎嚢が確認出来ていたので妊娠は確実だった。
(唯一、覚えている部分)


どうしよう…途方に暮れながら私はとぼとぼと近くのカフェに入り、何時間か座ってぼーっとしていた。

彼氏はなんていうだろう。

それが一番、怖かった。


私は、彼氏に「今日の仕事終わりに会いたい」とラインをうってそれからひたすら妊娠や出産、中絶…と兎に角調べまくった。


彼氏からは、会えるとの返事が来た。
私は実家暮らしで彼も訳あってお義母さんと住んでいるのでホテルで待ってる!と伝えてタクシーに乗ってホテルへと向かうことにした。


ホテルの部屋を取り、1人ベッドに横になる。


敢えて、大事な話があるとは伝えなかった。
逃げられてしまうのが怖かったから。