ピンクイオーラ
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デス・マッチ開催

1985年大阪を中心拠点に活動するガーリックボーイズが結成された。


メンバーの入れ代わりが比較的多いが、20年以上も続けてれば当然という人もいるかもしれない。




そんな中、ボーカルのPeta(弟)とギターのLarry(兄)は現在もガーリックボーイズに在籍し、その情緒深い魅力を紡ぎだす中心人物である。




個人的にはジャンル特定不能というのが正解にも思えるが、現況としてはスラッシュメタルロックバンドとして紹介もされている。


そんな、ガーリックボーイズの2001年に発表されたベストアルバム「デス・マッチ」を一つ紹介しようと思う。


まず、ベストアルバムという事を抜きにしても、多種な音楽的センスがそこかしこで光っているのがわかる。




一曲目にも相応しい「ウェーヴ」で幕をあける。

ミディアム調の綺麗な音色に乗るややコミカルな歌詞と時折見せる刺のあるリリカルな歌詞が特徴的だ。


そのまま「二番煎じ」

これも、タイトル通り、そういう奴らを馬鹿にしている。曲調はTHE STALINを彷彿させるハードパンクなイントロとBメロのヘビーな流れが引き出しの多さを物語りはじめる。




間髪入れずに「泣き虫デスマッチ」

歌詞はあまり意味がわからない(EX:オロロン×2泣き虫デスマッチ♪)スピーディメロディックパンクにのる哀愁感のある和テイストメロディはガーリックボーイズの真骨頂か。BALZACぽい曲調というのが印象。




小休止で迎えられる「トゥー・レイト・トゥルー・ラヴ」

スローな曲調で物悲しさと熱き意志を持つ男心を切なくも熱唱している。

同じアーティストとは少し思えない名曲。




流れを踏んでの「若気の至り」

小馬鹿にしているかのようなハミングから一気に爆発している。だれもが一つや二つ傷を持って生きていく、そんなもんだと曲の中彼らは歌っている。この雰囲気はGOING STEDYが継承していると思う。




ブッたぎっての「バイシクル」

一旦は静かな曲と思いきやすぐにだまされたと気付く。駅前に止めた買ったばかりの自転車がなくて、好きな子と約束したサイクリングに行けないと嘆く男が探したあげくに見つけだして何故?と思いながらも喜ぶ歌である。

だけどサドルがなかったというオチまである。

曲調は静と動を繰り返すヘビーロックチューン。AメロがSEX MACHINGUNSぽくてサビが特撮ぽいな笑。




意外にも正統派な楽曲「マッシュルームカットとダッフルコート」

タイトルを歌った曲、1997年を走り抜けたスタイル&ファッションであるってな感じで笑




「ミスター演歌」

歌詞は演歌について言ってるのに楽曲は思いっきりスラッシュメタルっていう素晴らしきギャップと不条理に満ちたギターソロと限りなく構築されたソロを聞かせてくれる。暴れ曲やな。これは。ヌンチャクぽさを感じまくる。




「昭和旅つばめ」

これは何だろう。ベースが凄い目立ってて、隠れた名曲って事でいいかな。正統派なミディアムヘビーロックやな。メロデイは一貫して日本風。歌詞も敢えて和をちりばめている気がする。




「あんた飛ばしすぎ」

ハードパンク。特に書く事はないと思ってたけど間奏に見せるブラストビートが何げに凄いというか、ガーリックボーイズなりの「遊び」は演奏力があるからこそ際立たせているのだと気付く。




続け様に「GHQ」

曲調はさきほどとほぼ変わらない。スピード感に溢れたライブ向けの曲。思いっきりヌンチャク。ドスの利いたコーラスにも注目。




「ライブにおける2つの注意事項」

金切り声がかっこいい。

ここからまた攻めまくる。




「兄貴御立腹」

かなりヘビーメタル。隙間を埋めるゴリったベースがクール。スラップをきかした指弾きが冴える。ラップ調もちりばめられミクスチャー色もあり。




「松永さん」

これもベース冴える。歌詞はネタやな笑。サビはカントリー風でイントロ・間奏は任侠風。

Aメロはじゃっかん筋肉少女帯。つまりふざけてる。いやしかしうまいね。アコギも気持ちいい。




「ハッスルするっす」

ありがちなハードコア。メインリフをゴリ押ししまくり。洋楽でいえばテンポはHATE BREEDあたりを彷彿。てか余裕でガーリックボーイズのほうが先輩やけど。NU SCHOOL系ってのかな。歌詞はただのエロ&おたく。




「サッポロ・ナイト」

ヘドバンしたくなるヘビ-メタル。吐き捨て系のシャウトはインディーズのLUNA CYのメロぽさが伺える。ここでのシャウトは他の楽曲とやや違うように思う。洋楽でいえばTESTAMENT、EXODUSてな感じかな。ソロもなかなかクールで本気出した感がアリ。ただ歌詞は飲んでゲロるというだけの話。




「S.O.S」

エフェクトがかったAメロからBはサビへの繋ぎ的な美メロ。サビは可愛らしい音色にコーラスもハッピーになれる曲。たまにライブでやられるとうれしくなっちまうてな感じだ。




「ダンシングタンク」

これはスカパンク、メロコアと一瞬思うかな。Bメロはポゴダンスしたくなる感じ。ラピッシュぽいな。かっこよくはない。




「ヤクザラブ」

イントロから名曲の予感。ミドルな曲調に意外に純粋な詩。「恋をするには金がかかる」のフレーズが印象的。少し悲しい結末の詩です。




「アンチマッチョマン」

もろにヘビーメタル。テクいフィルイン炸裂。これも高速ヘドバン曲やな。かなりクールやと思うが歌詞はコミカル。まぁそれはそれで良いと思うがね。




「納得だ!!私も」

飛ばすねー。イントロはヘビーロックかと思いきや、スラッシュしてます。そのリフにのる「納得だ!!」の言い方がかっこよす。




「WOW WOW アバンチュール」

疾走系の歌モノロックなのでおそらく人気曲だと思われる。グルーヴのあるBメロからサビのレディース&ジェントルマン~♪は叫びたくなること間違いなし。いいね。この位置でこの曲は憎い。WOW~WOWは合唱でそのまま静かなアルペジオと共にフェイドアウト。




「ヨコヅナ」

まさにラストに相応しい曲。スラッシーなリフにのる男気のあるコーラスは野郎共のためだけのものだ。とにかく暴れろ。それのみ。


以上が簡単な全曲レビューだ。




総評すれば、なかなか面白いバンドである。レビューでもそれは伝えられたと思う。ヌンチャク、デスファイル、そしてガーリックボーイズ。こういったハードコア、デスメタル、スラッシュメタルな楽曲を日本でもアングラながらも演奏してるバンドがいるのは非常に個人的には嬉しい。またこのガーリックボーイズに関しても演奏はもちろん海外に引けをとる事もなくまた完全にかぶれたわけでもない輝ける個性が充分に滲み出てるバンドだと思う。

現在彼らの新譜「群青」でも、熱き人情味あふれるロックスピリットアルバムに違いないだろう。




また少し前にも発売されたトリビュートアルバムでは現在日本を代表するスラッシュメタルバンド「UNITED」やヘビーロックシーンで海外でも注目を浴びつつある「KAMOME KAMOME」メロコアの「HAWAIAN 6」や「MOGA THE ¥5」などが参加している事も合わせて記しておきたい。ちなみにこのアルバムに収録されてる曲でいえばモガはTOO LATE TRUE LOVE、カモメはマッシュルーム~をカバーしている。