なたら | 優来-yuuki-のブログ

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考察

怒り表出をしやすい人よりしにくい人の方が勤勉な人、好感度が高い人、近寄りがたい人、目下で忌避される人に対してやつあたりをしにくいという結果であった。勤勉な人や近寄りがたい人にしにくいのは、やつあたりをしようとしても逆に強く言い返されてしまうかもしれないという恐怖や萎縮してしまうからだと考える。目下で忌避される相手に対してしにくいのは、弱い者いじめのような"臆病さ"を周りに感じとられたくないために、自己イメージを気にしていると考える。好感度が高い人も同様に、そのひとにやつあたりをすることによって自分に 利益があるかを考えてやつあたりをしにくくなると推測する。表出をしやすい人より、しにくい人の方がプライドが高いために、自分をよく見せようとしていると考えられる。
怒りを抑制する人は好感度が高い人に対してやつあたりしにくいという結果であった。好感度が高い人にやつあたりしにくいという理由の一つとして好感度が高い人の特徴が関係していると考えられる。好感度が高い人は周りの評価も高く、人気があるため、周りからの目線や反応を気にしてやつあたりをしにくいと考える。また、外向的な人にしやすいという結果より、抑制は自分の怒り感情をコントロールして沈めようとするため、外向的な人と自分を比較してやつあたりに繋がると考える。
怒り隠蔽をある程度またはよくする方が情緒不安定な人にやつあたりをしやすいことが明らかとなった。この結果から、隠蔽をすることは表出したい怒りを抑えている分、情緒不安定な人を見ると余計な怒りが募ってやつあたりの対象になってしまうと考えられる。そして、情緒不安定な人とは反対に勤勉な人にはやつあたりをしにくいという結果であった。このことから、勤勉な人は自分の力でなんとかしようとする特徴があり、隠蔽の我慢して怒り表出を出さないという行動と一致している。したがって、隠蔽する人と勤勉な人は同じタイプに属するため、勤勉な人にはやつあたりをしにくいと考える。

各因子のConbachの◎a係数を算出したところ,「外向性」因子では,◎a=-.887,「情緒不安」因子では◎a=-.786,「開放性」因子では◎a=-1.031,「協調性」因子では◎a=.227,「勤勉性」因子では◎a=.040と信頼性は得られなかった。次に、因子を構成する項目の平均値を各因子の得点として算出した。
グラフ

結論
本研究科の結果、やつあたりによって怒りを受けやすい第三者の特徴が明らかとなった。怒り表出方法のうち、表出をしやすい人よりしにくい人の方が「勤勉な人」「好感度が高い人」「近寄りがたい人」「目下で忌避される人」に対してやつあたりしにくいという結果であった。表出しにくい人の方がプライドが高く、周りからの自己イメージや評価を気にする傾向にあるため、やつあたりをする相手が自分にとってどのような評価を得るかを考えると推測する。抑制をする人は「好感度が高い人」にやつあたりをしにくいという結果であった。好感度は高い人は人気があり、周りからの評価が高いため、周りの反応を気にして怒り感情を抑えてやつあたりしにくい傾向にあると考える。隠蔽をある程度、よくする人は情緒不安定な人にやつあたりしやすく、勤勉な人にはやつあたりしにくいという結果が得られた。情緒不安定な人を見ると余計な怒りが募ってやつあたりの対象になってしまうと考えられる。勤勉な人は自分の力でなんとかしようとする特徴があり、隠蔽の我慢して怒り表出を出さないという行動と一致するため、隠蔽する人と勤勉な人は同じタイプに属し、勤勉な人にはやつあたりをしにくいと考える。

要約
本研究の目的は、やつあたりによって怒りを受けやすい第三者の特徴や、怒り感情の表出方法の違いによって、やつあたりしやすい相手のパーソナリティが異なるのかについて、検討することである。その結果、怒り表出方法のうち、表出をしやすい人よりしにくい人の方が「勤勉な人」「好感度が高い人」「近寄りがたい人」「目下で忌避される人」に対してやつあたりしにくいことが明らかとなった。表出しにくい人は、やつあたりと対象となる相手を忖度すると考える。抑制をする人は「好感度が高い人」にやつあたりをしにくいことが明らかとなった。周りの反応や目線、評価を気にするがために、怒り感情を抑えてやつあたりしにくい傾向にあると考える。隠蔽をある程度、よくする人は情緒不安定な人にやつあたりしやすく、勤勉な人にはやつあたりしにくいことが明らかとなった。情緒不安定な人は隠蔽する人にとって余計な怒りを蓄積させる対象である考えられる。勤勉な人は隠蔽する人と重なる特徴があるため、勤勉な人にはやつあたりをしにくいと考える。