寒い冬の日。
私は1人、
庭の椿を見つめていました。
毎年庭に咲く椿が綺麗で、
よく母と一緒に見たものです。
私は病でこの家から出れませんので、
外の景色は庭しかないのです。
今日は木曜日。
木曜日は彼が見舞いにやってきます。
彼は、私の家で昔雇っていた人です。
彼が仕事の都合でこの家を辞めた翌年に、
私は病にかかってしまいました。
彼が久しぶりにこの家を訪れた時には、
私は庭を見つめることしかできなくなっていました。
私が病であることを知った彼は、
仕事が休みの木曜日に、必ず会いに来てくれます。
そして、外のことを色々教えてくれるのです。
今日も、彼は3時ちょうどにチャイムを鳴らしました。
彼は笑顔で部屋に入り、いきなり
「そろそろ、椿が咲く頃ですね。」
と言いました。
私は、彼に庭を見て御覧なさいといいました。
庭から綺麗に咲いた紅い椿が見えます。
私は椿の花言葉をご存知ですか?
「理想の愛」 というらしいですよ。
と、彼に伝えました。
それを聞くと、
「それは知りませんでした。 では、紅い椿の花言葉はご存知ですか?」
と、逆に質問されてしまいました。
私は、同じ椿なのだから、同じなのではありませんか?
と、彼に答えました。
彼は、言いました。
「紅い椿には、【気取らない美しさ】という花言葉があるのです。」
そして、続けて
「貴方は私の紅い椿のような美しさと、その美しい心が好きなのです。」
「私では、貴方の理想の愛には届かないでしょうか?」
と。
私は、その言葉が嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
私の病は、治らないとは言い切れないが、治るとも言えない病でございます。
いつ死ぬか分からない私に、
毎週欠かさず会いにきていただいて、
愛を告げていただき、
私はなんて幸せなのだろうか。
私は、彼の顔を見つけめて、
「これからは、毎日貴方の傍で庭を見たいわ。」
と。
彼は、私の顔を見つめて、
「私もです。 そして、来年も椿を二人で見ましょう。」
と。
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どうも、こんにちは梓です←
今回は、空からのリクエストで、花言葉系で【椿】です。
椿 から、和風な感じが思いつき、
和風から昔のあの豪邸でも想像してくださいませ^^;
えぇ、中間の男性の言葉は、
プロポーズととらえていただければ…
そして、女性はOKということで…伝わったでしょうか??
あんな表現じゃわからねぇよ。って思った方は、
私が未熟だからです。すんません。
次も花言葉です、きっとw