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今日は2012年5月21日。

世間は200年?300年?に一度の金環日食の日。

まさに歴史的な日。


そして僕にとってはそれとは別に大切な日にもなりました。

この場をおかりして、皆さんにお礼を申し上げます。


僕の家に一度でも遊びに来てくれた方。

長い間、横溝ラムを可愛がってくれて、本当にありがとうございました。




2012年5月21日17時49分



横溝ラム

永眠




ラムは、僕と母に看取られながら最期を迎えました。

握っていた前足から力が抜け、苦しんでいた表情から、抜け落ちたように全身の力が緩んでいくのがわかりました。




末期癌



2ヶ月前

おなかにハリが出てきたので診せに行ったらそんな病名を告げられました。

すい臓癌だった様です。




もう二ヶ月前からいつかは逝ってしまうんだろうとは思っていました。

だけど、どこかリアリティがなくて、今日じゃない。今日じゃない。って思ってました。

昨日までは、寝ている時間が長かったし、ぐったりとはしていたけど、食事もしていて普通に歩いてた。


だけど今日は違った。




今朝おきて様子を見たら、起き上がれず、その場でバタバタもがいていた。

たまに痙攣し、苦しそうに呼吸をしていた。


家族は誰もいなかった。

だからすぐに抱きかかえて獣医に連れて行った。


癌によって腫れ上がった臓器が肺を圧迫している。

腫れて重くなった臓器に対して、痩せて細くなった体が腹部を支えきれず、脊髄が損傷している。



苦しそうな様子も

痙攣も


すべて癌が引き金だった。



今日明日では逝かない。だが油断はできない。


そういわれても、初めて違和感をもった。



今日が限界だろう




家に帰ってしばらくすると、痙攣は激しくなり何度も咳き込んだ。

何度も何度も繰り返した。


本当なら、そこでだめだったかもしれない。



数時間して、家族全員が帰宅した。


その頃にはもう痙攣は治まったが、呼吸はつらそうだった。


しばらくして父と兄は無理して帰ってきたため、1時間ほど外出してしまった。

そのとき、今までおきることも出来なかったのに、起きて必死に吠えているラムがいた。


今思えば「もう少し待って。もう少ししたら外出していいから」とか言ってたのかなと思う。



父と兄が外出して30分しないうちに


ラムは最後の痙攣と発作に苦しみながら

息を引き取った。



母が呼吸の補助をさせながら胸を抱き、僕は前足を握っていた。

無力だと思った。



汗をものすごくかいて、苦しんでいるのが足から伝わっていた。

ピンと張っていた筋肉が一瞬にして緩み、力尽きるのがわかった。



最後の最後まで苦しんでいた。

本当なら家族全員が揃う前に逝っていてもおかしくはなかった。



でもラムは、家族全員に会うまで諦めなかった。



必死に戦った。



不思議と涙は出なかった。


苦しんでいるときは何度も何度も涙があふれてきたのに、その糸が切れた瞬間、命が尽きた瞬間



涙も止まった。



やっと楽になれた。開放された。



どこかで安心した自分がいた。




息を引き取った後は、今までで一番可愛い寝顔になった。



2012年5月21日。歴史的な日に居合わせることが出来た。

そして、大切な大切な家族が、亡くなった日でもある。



人は、いつもどこかで当たり前に感じて生きていることが多い。

でもそれは間違いで、本当は当たり前にあるものなんかないんだと思う。



そして、僕がラムを失って思ったことは

本当の死は忘れられることなんだと思った。



今この瞬間、自分を思い出してもらえる人がいる。思い出せる人がいる。

そんな人はすごく幸せで、その人の分まで思いを背負って生きなきゃならない。


ラムは最後に皆にあえた事で、皆に思い出してもらえる。

自分が動かなくなっても、会えなくなっても自分はここにいるんだ。

そう思えたんだって勝手に思いたい。



だからこれからもずっとラムは横溝家の家族で

かけがえのない大切な存在で

その大きなものを背負って僕は成長しなきゃいけないんだと思います。

人の目は前を向くためにできていて、体も前に進むためにある。

だから心も前向きに生きなきゃならない。



自分の家族を失うことは、思った以上につらくて苦しいものだけど、今まで以上に笑って生きたい。





ラム。

12年間。本当にありがとうございました。

君のおかげで、横溝家は横溝家でいられました。

本当に長い間ありがとう。


こんなところにって思うかも知れないけど、彼女の生きた証として、いつまでも残る存在として、残しておきます。



ありがとう。



皆さんも、横溝ラムをたくさん可愛がってくださって

本当にありがとうございました。