ペドロ2世は開明的君主だったが・・・
ブラジルは、何とかつてはブラジル帝国だった。ここの皇帝も、ハプスブルク家の血を引いていた。第二代皇帝ペドロ2世の母は、良き皇帝と言われたフランツ1世の次女マリア・レオポルディアであった。
ペドロ2世は、学問や芸術を愛する君主で、フリーメイソンの会員でもあった。新大陸で、正当化されていた黒人奴隷制の廃止にも尽力し、その結果1888年に奴隷制度は廃止された。其れで、労働力として重要だった黒人奴隷の代わりとして、移民が奨励されたのだった。
しかし、ヨーロッパ人の移民が奴隷のような待遇の悪さに反乱をおこし移民を中止したために再び農業労働者が不足となった。これを受けてブラジル政府は1882年に日本人移民の受入れを表明した。「皇国殖民会社」という悪徳会社が、移民希望者を募る際にブラジルでの高待遇を喧伝していたのだった。
しかし先に移民して来たヨーロッパ人同様に日本人も法律上の地位こそ自由市民であったものの、一部の農場を除きその実情は奴隷そのものであった。あまりの待遇の悪さからストライキや夜逃げも多く発生し近隣の州やアルゼンチンへと渡る者もあらわれたと言われている。
【里香の呟き】自分の人生の転機になるような決定は、よほど慎重にしなければならない・・