まず前回、第一話・群青を考察のつづき


タイトルが群青なのだし


ブルーピカソについて書こう!から、障害に負けない生き方が描かれていった


テーマはブルーピカソで
モチーフは障害に負けない生き方


これを結論にして、
第二話・デルフトの眺望について探ります!


中年の姉と弟が80代の父親を看取るお話


まだまだ一緒に生きていくつもりだったから、看取るというワードは申し訳ないけど、とりあえず。


子→父親 という構図よりは
姉→弟  が本筋な感想です


弟に宛てたポストカードを投函した直後に父親が息を引き取ったのは、海辺のカフカのナカタさんを思い出しました


この物語のキーワードが窓なのは分かります!


冒頭からそうだし、
デルフトの眺望も〈窓をみつけた〉とあるし。


窓。開かれた窓。
外へ向かう意識


すでに海外飛び回ってる姉にとって、外へ意識を向けるべき対象は弟


開かれた窓の向こうに居るのは弟


だからラストシーンの場所が川沿いの土手というのがふむふむ。なるほど。とってもいいニコニコ


〈あんまり距離を感じないよ〉というのも、駅までの、というより2人のことのようで、いい。


この、暗に2人の事を指しているみたいなモノを、暗喩と呼ぶのかしら。それは分からない。。。


さて、テーマは?


窓なのかな
親の看取りなのかな


モチーフは、タイプの違う姉と弟が初めて向き合っていくまでのストーリー。って長い。


親子愛。みたいなパンッと表現出来る言葉に簡約したいぞ知らんぷりなんだべ?


子供に夢を見させたがる父親だったんだよね


その父親のお仕事キッカケで、姉はアートにハマったんだよね


でも弟はアートにハマる事も、夢見る事もなく生きてきた


そんな弟には父親の側に居るという役割があった


その役割を失ってしまった


姉からデルフトの眺望のポストカードが届いた


・・・で、モチーフは(笑)?


ハッ!


分かった


テーマは窓からの眺望だ


モチーフは姉の弟への眼差しだ


ううっ。割に正解なのではないかと自信があるぅ。


はーっ。。今回はスッキリしたひらめきピンクハート







こんなに面白い純文学をデビュー作で書けるなんて凄い!尊敬!好き!



群像3月号掲載の「ケチる貴方」もすごく面白かったし、新刊を楽しみに待つ作家さんがまた一人増えました。ばんざい。