ピンポーン…ガチャ…
お邪魔しまあす
草履を脱ぐか脱がないかのうちに、お茶の先生にガッ!!!と腕をつかまれて
ワタシの顔を覗き込む先生の真剣な眼差し
じいいいいっ

ワタシはパチクリ

フッと表情を和らげた先生は
「大丈夫そうだね、うん。」
「うんうん。。」
・・・心配かけて、ごめんなさい
茶室に入るなり目に飛び込む柔らかなピンクと黄色
少しでも私の心が和むようにと活けられた花たち
先生はいつもやさしい
私のために、いったい何をしてあげられるだろうと思いあぐねながら花を選び、茶葉を挽き、
「やっぱりね、今日のお稽古をしっかりやることだと思いました」
そう言いながら、先生の方が涙目ですがな(笑)
その目で見つめないでー
やられるうぅ
壁にぶち当たったり、
辛い状況に追い込まれたり、
そういう時にこそ、
お茶に救われることがあるそうです
戦国の武将たちが嗜んでいたというのも
うなずける
シャカシャカシャカ…
泡立っていく深緑を見つめながら
ワタシハ大丈夫デスヨを込める
月曜の夜から甘いもの食べが止まりません
甘いものを摂らないとフラフラする
がんばれ、ワタシの脳ミソ
今年さいしょの着付けも頑張ったもんね
着物を着るとシャキッ!
湯気の立つ釜に水を足すと茶室から音が消える
音が消えたことに耳をすます
手元から目をあげれば、
潔いエールがじいっと私を見つめてる
末広がりの、「歓び極まり無し」
うん
やっぱりワタシ、前向きって好きだ
お稽古が終わったあとの茶室で扇を見上げていると、プウンと香る菜の花のきいろ
子供の頃は苦手だった匂いが、
癒しの香りに変わったよ

お茶の道も
ファンとしての道のりも
ゆっくり
ゆっくり
コツコツと





