雪庵老兄有詩次其韻却示
簿書堆裏送我生
何向人間訴不平
唯有丹誠存一塊
胸中十万貯神兵
雪庵老兄詩有り其の韻に次いで却って示す
(簿書の堆裏に我が生を送り
何ぞ人間に向いて不平を訴えん
唯だ丹誠ありて一塊を存し
胸中に十万 神兵を貯う)
「公文書にうずもれた生活を送っても、世間に対して不満を訴えるつもりなどない。
ただ真心にゆずれない思いを抱き、胸に十万の正義の兵士を養っているのだ」
長州藩士 周布政之助
偽りの明治維新
を読んでから、明治維新の立役者たちが無条件に英雄扱いされることに疑問を抱いているが、大志を抱いた人間の言うことはやはり心を揺さぶるものがある。
幕末の長州藩士、周布政之助の言葉もまた然り。
周布は新しい時代を見届けずして自刃したが、心を貧しくして十万の神兵を飢えさせることは生涯なかったのだろう。
(参考文献 「先賢諸聖のことば」 102頁)
終わり。
(修正 14th Sep 2020)
