群れをはぐれた牛のように

    霧の中のキリンのように


   気の短い役人のように

   太った蛇のように


   言葉の壁 小さな泡


   私は一人遠く離れ


   言葉の壁 小さな泡


   捨てられた私


   言葉の壁 小さな泡


   捨てられた私 捨てられた私




   頼りない雨の日のひまわりのように

   羅針盤のない船乗りのように


   音の出ない楽器のように

   時間のない労働者のように 


 頼りない 頼りない」



愛と哀しみのボレロより。作者不明。




終わり。