正直、北海道に来てから特別美味しいと思う食事にはありついていないなあ
今日のランチは北海道で取る最後の食事だから、美味しいものを食べるぞ~
民宿を後にし、これからネイチャーガイドさんと一緒に知床五湖ウォーキングを体験します
今回の旅で最も楽しみにしていたのです
宿までガイドさんが迎えに来てくれて、近くの別のホテルで他のお客さんを拾い、出発しました![]()
途中、開拓時代に人が住んでいた家や、厩の跡が所々に残っていました。
その昔、北の大地を開発しようと人々はこの地にやってきましたが、やがては過酷な自然環境に負けて去って行ったのだそうです。
知床斜里から車で20分程で知床五湖の入り口に到着しました。
町と比べると日蔭はずいぶん寒い
上着を着て出発しました
最初に現れる一湖です
陸地の右の森の手前にエゾシカがいます![]()
エゾシカのハナシ![]()
北の大地を人間が開拓し始めてから、人々はエゾシカを狩り食料にしたため、その数は激減しました。
するとシカを食料にしていたエゾオオカミたちは、やむなく家畜を襲うようになったのです。
今度はオオカミが人間に狩られ、とうとう絶滅してしまいました。
それからというもの、いつも捕食される立場にあるため元々繁殖力の強いエゾシカが、爆発的に増えてしまいました。
冬眠しないエゾシカは、冬の間木の皮を剥いで食べます。
木は根から吸った水や養分を皮の間にある管から吸収するので、少しだけならいいけれど、グルっと一周皮を剥がされてしまったら最後、養分を吸収できなくなって枯れてしまいます。
増えすぎたエゾシカのために森林破壊が今、知床の地では新たな問題になっています。
皮肉なことに、捕食者を失ったエゾシカたちも、増えすぎたために食糧難に陥っているのです。
エゾシカにとっての捕食者は今では人間だけです。
数日前に作家の椎名誠さんが知床で公演をされて、「シカは美味いんだ。環境のためにもみんなもっとシカを食おう」とおっしゃっていたそうです。
増えすぎて餌が少なくなればシカにとっても辛いのです。
シカのためにもある程度は食べてあげた方がいいのです。
と、ネイチャーガイドさんもおっしゃっていました。
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この日は風もなく、水面が穏やかで景色がそっくりそのまま湖に映っていました![]()
空気もおいしいなあ
知床五湖は、秋と冬にならないと全てまわれません。
この森には水芭蕉の球根やこくわの実、山ブドウなどのヒグマ
の大好物が豊富なため、春・夏の一定期間は二湖までしか行けなくなるそうです。
秋・冬でも
が目撃された場合、いなくなるまでの間は閉鎖されてしまうのですが、日本のヒグマ
は思ったよりも臆病で、滅多に人間のいるところへは出てこないようです。
こくわの実もドリさんの歌の歌詞に出てきますね![]()
五湖の中で一番大きい二湖に着きました
大きすぎて一望することはできません。
場所によって全く違う顔を見せてくれます。
昨日クルーザーから見た硫黄山が見えます。
双眼鏡で見ると硫黄の煙が上がっていました。
活火山は三宅島以来。
一年に活火山を別の場所で二度も見られるなんて
途中、綺麗に色づいた楓を見つけました
道中ネイチャーガイドさんに一人でたくさん質問しました
若い女性でしたが本当にお詳しい方でした
ここでヒグマについてもう少し述べましょう
私は以前テレビ番組で、カムチャッカに住むヒグマの映像を見たことがあります
彼らは時速60kmで走り、シカの子供を追いかけて食べていました。
先ほどエゾシカを捕食するのは今では人間だけ
と述べましたが、知床のヒグマはシカを食べないのでしょうか
ネイチャーガイドさん曰く、何でも知床には木の実などの食料が豊富なため、わざわざシカを追いかけるなんて面倒なことはしないのだそうです
知床のヒグマがシカを食べるのは、弱って死んでしまったシカを見つけた時くらいだとか。
主に植物を食べ、長い冬眠期間を要する知床のヒグマたちは、北海道よりも暖かいカムチャッカに住むヒグマよりも体も小さいのです
『小熊物語』や『流れ星 銀』に出てくる
大きくて屈強なヒグマのイメージしかなかったのですが、知床のヒグマはそれらとはだいぶ違うようです
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終わり。







