小さい頃はよく
捨てられてしまった
子犬や子猫に出逢いました。

飼えもしないのに連れ帰っては
両親や獣医さんに迷惑かけてたなぁ。

あの頃はそれだけが正義だと
信じて疑わなかった。


だんだん
無力さを知って
諦めを知って

そのうち。

彼らに気付くこともなくなりました。


まるで、モモの世界。
私はモモにはなれず
灰色の男たちに
大切なものを明け渡してしまいました。


茶々丸を迎えることになって
あの時のキモチが
ほんの少し戻ったような気がします。


せめて
この手にあるものはこぼさないように。

せめて
冷たい雨から身を守る彼らを
脅かさないように。


かえりみち。
ゆっくり歩きながら。
彼らの気配を感じながら。