引退後~逮捕まで その12 | ひとみの 忘れたい記憶と残したい記憶・・・

ひとみの 忘れたい記憶と残したい記憶・・・

 元AV女優仁○ひとみの
 AV女優の頃のお話から引退後、
 そして現在の幸せな日々のお話のブログ。
 ヤクザに拉致られ覚醒剤漬けにされ
 そしてAVの世界へ・・
 現在と過去、行ったり来たりで書いてます。

恐怖の夜が過ぎ去って・・・

翌日の夜・・・

あの悪魔は警察署からいなくなったので

少しは落ち着いて寝れるかと思ったのだが・・・・

やっぱり、単に見回っているだけの看守の靴音にも

ビクビクしてしまい・・・・・

なかなか寝付けなかった。





すると、表から、ものすごい叫び声というか発狂している声が

響いてきた!

女性の声だった。

その声と一緒に男性の声も聞こえてきた。





女 『やめろーーー!離せーーーーー!』


男 『もぉ、警察だ!暴れても無駄だ!』


女 『さわるなーーーー!離せーーーー!』


女 『あれ???ここどこだ????』


男 『大爆笑』





なんだか、変なやり取りだなぁ~でも、うるさいな・・・と思って聞いていた。

どうせ酔っぱらいの女か何かを、お巡りさん達が連れてきたのだろう・・・

そう思った。





後に、この大騒ぎしていた女性は、私と同じ房に入ってくることとなる。

どうして、こんなに騒いでいたのかは

後に書くことにしよう・・・・





騒ぎもおさまり、また静かな夜になった。

ビクビクしていた私も、いつの間にか、眠りにつくことができた・・・





翌日、取り調べの最中に、担当の刑事がこんな事を言いだした。





『あのな、、、男の俺がいうのも変なんだけどな・・・』

『女性刑事がちょっと心配しててな・・』

『生理用品とかな・・持ってきてないだろ?』

『必要なときは、言ってくれれば、女性刑事が買いに行ってくれるからな』





そういえば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

来てないな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





でも、薬をやっていると、生理が不順になることは、よくあることだった。

2~3ヶ月、止まってしまうことも、ざらにあった。

だから特には気にしていなかったのだが・・・

一応、その事を伝えておいた。

すると、担当刑事は





『よくあることとはいえ、、、、普通は毎月くるものなんだから・・』

『明日、女性刑事もついて行くから、一緒に病院行こう!』





でも、、、保険証とか持ってきてないし・・・と思ったのだが

そんなのは大丈夫だからと、担当刑事が言うので

とりあえず、言うとおりにしようと・・・

病院へ行くことに承諾した。





その日の夜、まいこ姐さん から手紙が届いたビックリマーク

嬉しかったラブラブ

辛いことのあった後の、寂しい夜だったから

まいこ姐さんの手紙を、何度も何度も読み返していた。

今まで、とっても仲良しだったけど

いつも電話や、会ってたくさん話をすることはあったけど

こうして手紙のやり取りをすることはなかった。

なんだか新鮮だし、言葉の一つ一つが

ものすごく重みのある言葉に感じて、心がとても熱くなった・・・





そして、その日の夜から

まいこ姐さん が差し入れしてくれた本を読むようになった。

本の題名は『真夜中は別の顔』

当時とっても流行った、シドニィシェルダンの推理小説だ!

そんな所に放り込まれるまで

小説なんて、とんと目を通すこともなくなっていた、私・・・・

久しぶりに読み始めた小説は

おもしろくておもしろくて

看守に『もう寝ろ!』と怒られるまで、毎日読みふけっていた。





まいこ姐さん 何してるかな?

うちのワンちゃんは、ちゃんとご飯食べてるかな?

みんな・・・・・・・・・・・・・今頃何してるんだろう・・・・・・

きっと、夜はまだまだこれから!とか言って

遊んでる時間なんだろうな~・・・・・





パクられてからというもの、私はとっても泣き虫になってしまった・・・



続く・・・・