引退後~逮捕まで その11 | ひとみの 忘れたい記憶と残したい記憶・・・

ひとみの 忘れたい記憶と残したい記憶・・・

 元AV女優仁○ひとみの
 AV女優の頃のお話から引退後、
 そして現在の幸せな日々のお話のブログ。
 ヤクザに拉致られ覚醒剤漬けにされ
 そしてAVの世界へ・・
 現在と過去、行ったり来たりで書いてます。

夜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その恐怖の夜は、私にとって想像を遙かに超える出来事だった・・・





真夜中だというのに、なぜか房の鍵を開ける音がした。

私は、まさか自分の房の鍵が開けられているとは思わず

そんなに気にしないで、また眠りにつこうとした。





でも、、、、なんか変、、、、

人の気配がする・・・・・・・・・・・・・・・・

そこに、悪魔が立っていた!!!!!





悪魔・・・・それは留置場の看守だった。

いきなり、私の上に覆い被さり

口を手でふさがれた・・・・

耳元で、悪魔はささやいた・・・





『お前、AVなんだから、これぐらいいいだろ!』

『騒いだら、どうなるか、わかるよな!!!』

『ちょっと、さわるだけだからさっっっ』





やめて!!!!と叫びたかった!

でも、あまりの恐ろしさに、逆に声が全く出せない汗

一生懸命、抵抗しようとした。

でも、もの凄い力で押さえつけられて

抵抗のしようがなかった・・・・・・・・・・・・・





その時の季節は夏・・・

着ている物も薄手で、Tシャツに短パンという感じ。

簡単に胸に手が触り・・・・

簡単に下着の中に手が入り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





時間にして、どれぐらいだったろう・・・・

多分10分くらいだったと思うが

そのたったの10分が、私にとっては、ホントに恐怖の10分だった・・・





悪魔は、自分が納得するだけ私をもてあそぶと

何もなかったように

房にまた鍵をかけ、外に出ていった・・・・・・・・・・・・・・・・





朝まで怖くて寝れなかった。

泣き声も、他の房の人達に聞こえたらいけないと思い

布団に顔を押しつけて

声が漏れないようにして泣いた・・・・・・・・・・・





どうして?どうしてこんな目に遭わないといけないの???

AVに出た女は、こんなにも簡単に

男の思うようにされないといけないの????

そこら辺の女の子と変わらないのに・・・・

AVの女っていう扱いは、こういう扱いを受けることなの???





自分の人生を、初めて呪った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





出たくて出た訳じゃない・・・・・

でも殺されるかもしれなかった。

自分の命を守るために、そうするしかなかった。

だからAV嬢になった。





だけど、、、、、、世間の男は、そういう目でしか、女を見ないんだ・・・・





朝、房へ朝食が運ばれてきた。

あの悪魔が、ニヤリとした目つきで、朝食を運んできた。

耐えられなかった!

運ばれた朝食は、全部房の外へ、手で払いのけてやった!





カランカラン~とアルミの食器は、床へ転がり

食べ物は全部、床にばらまかれた・・・・・

他の看守が飛んできた。

いらないのか?などと聞いてきたが、何も答えなかった。

看守達は、雑巾で、落ちた食べ物を拭き取っていた。





朝の9時になって、担当の刑事が留置まで迎えに来た。

担当刑事の顔を見た途端

昨夜の悪魔の恐怖心が、一気にあふれ出した!





『どうしてよ!どうしてAVだからって、こんな仕打ちうけなきゃいけないのよ!』

『東京に帰してよ!』

『もう、こんな田舎の警察イヤ!』

『もっと人間扱いしてくれるところに帰してよ!』





大声で泣きながら、取り留めもなく悔しさを表す言葉が

次から次と口から突いて出た。

刑事は最初、何がなんだか、わからないため、びっくりしていた。

とりあえず、私を落ち着かそうと、医務室のような所へ連れていき

ベットに座らせてくれた。





『とりあえず、落ち着け!!!!』

『どうした?何かあったのか?』

『ちゃんと話聞くから!俺に話ししてみろ!』





渡してくれた冷たい麦茶を飲んで、少し泣きやみ・・・・

刑事に事の一部始終を全部話した。

その後は、警察署内が大騒ぎになった! 当たり前だ・・・・・

刑事は、私に言った。





『俺達は、そんな思いをさせるために、ここに連れてきたんじゃないからな』

『ちゃんと守ってやるから!そこは安心してくれ!』





その日のうちに、その悪魔は、その警察署から姿を消した。

おそらく、他へ飛ばされたか、首になったか・・・・





お昼ご飯も、本当は一度留置場へ戻って食べないといけないのだが

私がまだ震えていたので

その日は、取調室で特別に食事をとらせてくれた・・・





もぉ、、、、、、、、、すべてがイヤになりそうになった・・・・

頑張る気力がなくなってしまった・・・・・



続く・・・