一発だけ・・・・・そういってまた注射に手をだした、私・・・
でも、一発で終わるわけがなかった・・・・
コンセントカバーの中に隠しておいた薬の量は
おそらく、5gはあっただろう・・・
それだけ残っていれば、一発で終わるわけがない。
ただ、なぜか、お姉MAN先生に対して
ものすごく申し訳ない・・・という気持ちが強かったのか
朝~お姉MAN先生のレッスンが終わる時間までは
絶対に手をつけなかった。
夜、家に帰ってから、一発だけ打って、気を紛らわしていた。
お姉MAN先生は、私に対する態度はいつも通りだった。
でも、私の食事の量が減ったりしてるのを見て
悲しそうにため息をついていた・・・・・・
お姉MAN先生を悲しませちゃいけないって思い
一生懸命ご飯を食べようと頑張るのだが
久しぶりにつけた薬は、思いっきり効いてしまい
なかなか食事が進まなかった・・・・・
そんなある日、D●●●●町で
本番と全く同じ衣装をつけ、曲も全部流し
リハーサルが行われることになった。
その日は、私の他にも、何人かの踊り子さんと、AV嬢が来ていた。
その中に、私がデビューした当時から
同じレーベルということで仲がよかったAV嬢と偶然会った。
『あぁ~仁◯ちゃん!久しぶり♪』
『ねぇねぇ、最近、、やってる???』
彼女と会うと、いつも薬の話だ・・・・
彼女は普段はとっても明るくていい子だったので
ちょこちょこ一緒に遊んだりしていた。
もちろん・・・・薬も一緒につけたことも、何度もあった。
『最近さ、いいのが20g位入ったんだよね~』
『よかったら、10g買わない???ポンプもたんまりつけるから』
その時は、あとで電話する^^ とだけ伝え
リハーサルに出た。
リハーサルが終わったあと、別室に待っている
D●●●●町の社長に呼び出された。
『仁◯さ、仁◯の舞台は、通常じゃ考えられないくらいナシナシなんだよ』
『脱いでも、絶対にあそこは見せないし』
『一番最後の曲までは脱がないんだからさ・・・』
『だから、、、、薬のせいで、舞台に穴だけはあけるなよ!』
私は、大きく一つ頷いた・・・・・
興業の世界は、みんな裏でやくざと繋がっている・・・
だから、薬をやっている人間を目の当たりにするくらい
どってことはなかったみたいだ。
ただ、、、これは仕事なんだという分別だけはつけてくれと・・・・
社長の部屋を出るときに、一言いわれた・・・・
『余計な足がついても困るし、、、、』
結局私はその日の夜
さっきリハーサルで一緒になったAV嬢から、10g買ってしまった・・・・
続く・・・・