謎の男 | 僕、オカマじゃないよ。

僕、オカマじゃないよ。

中性的な容姿の自分が美少年に恋したり、ストーカーにあったりの人生を書いた半生記。
同じような人が読んで少しでも共感してくれれば嬉しいです。

これは、本当に書く気はなかった事なんだけれど。

「今まで、惚れた男はムサシだけだ」 と云って来たけれど・・・・・・

どうしても、気になる人がひとりだけ・・・・・・居たのです。


惚れた男が二人も居たというのは・・・・・・・それって、どうよ?

「僕は、ゲイじゃない」  と云うには説得力がなくるので黙っていたけれど。

でも、あれも惚れた事になるのかなあ?



それは、東京から故郷に帰省する時の高速バスでの事でした。

40才前後の、普通のサラリーマンの男性でした。

背も175cm前後で高くも、低くもないのだけれど。

見た瞬間にビビッと痺れてしまった・・・・・・・・

前にも、後にも、そんなのは一回切りの事です。


別に、美形じゃないのに。

後ろの席の、その人が気になってしょうがない。

自分では制御できなくて・・・・・10回くらい、その人を振り返ってしまいました。


さすがに、10回も振り返っていれば視線が会うことになります。

睨まれなかったけど、かなり戸惑っていました。

顔を手でツルンと撫でたり。パチパチと瞬きしたり・・・・・・・

でもどうしても、その人を振り返ってしまうのです。

自分の好みは、こういう人だ・・・・・と思っていても。

「本当の好みは、想像と違うのだ。理想の人に会った時に、初めて分かるのだ」 

と云う事が、よく分かりました。

歳も40才前後だったし、渋いけれど美形とは云えない顔でした。

それなのに・・・・・・・「抱かれたい」 と思ってしまったのです。

・・・・・・・私も、本当に吃驚してしまって。

「自分の事が、何も分かっていない」

これは、今に至っても。私の愕然とするほどの実感なのです。

「理性と無意識は違う事を考えているらしい」

それに気がついたのは、20代の初めだったと思います。

その頃の私は、心理学の本を貪るように読んでいました。

フロイトではなく、ユングの本でしたけれど。


話が、横道に逸れてしまいましたが。

その人は高速バスから降りるまで、僕を意識していました。

とても、申し訳ない事でした。

でも、あんなにビビッと感じたのは初めての事です。

本当に、自分とは縁が無い人だったのでしょうか?

話かけないで、正解だったのか?

少し後悔するけれど。


今でも、時々思い出す事があります。

あれも惚れた事になるのかなあ?