僕は、次の週に、コジャックさんの居酒屋を訪ねた。
「こんばんわ~」
「いらっしゃい! おや、hiro君か。」
「うん。いつもと同じで、お酒と焼き鳥5本御願いします。」
今日は、お客さんが1人居るので、僕も例の話はしなかった。
いつもは、話しながら飲むのだけど、お客さんも黙って飲んでいるし、静かだった。
「マスター。お勘定」
お客さんも帰って、二人きりになると、コジャックさんが切り出した。
「hiro君。この間の話・・・・・・・考えてくれた?」
「うん。考えた」
「聞かせて欲しい」
「マスター。僕は大学を卒業したら、メーカーに勤めたい」
「・・・・・・・・・」
「そして、沢山の機械を設計して、いつか独立して機械設計事務所を開きたい」
「5,6人の精鋭部隊で、ガンガン最先端の仕事をこなす様な、そんな機械設計事務所を造りたい」
「そして、いつか特許をとって、自分達のオリジナル製品を世の中に問いたい」
「それが、ささやかだけれど。僕が、本当にやりたい事なんだ」
「今は夢だけど、実現可能な事だと思ってる」
「何と無くだけど。できるような気がするんだ」
「その為には、僕の先輩のようになる訳にはいかない」
「これが、僕の答え」
「・・・・・・・・そうか、頑張れよ。オリジナル製品造ったら、俺の店に来て報告しろ」
「まかせてよ!」