コジャック警部補  その4 | 僕、オカマじゃないよ。

僕、オカマじゃないよ。

中性的な容姿の自分が美少年に恋したり、ストーカーにあったりの人生を書いた半生記。
同じような人が読んで少しでも共感してくれれば嬉しいです。

その日は、雨が降っていたので、お客さんが来なかった。

暇なので、コジャックさんが、カウンターのすぐ隣に座ってた。

僕が持って来たコミックを、カウンターで読んでいると

「・・・・・・いい匂いがするな」

「なに?」

「hiro君は、風呂に入って来たの?石鹸のいい匂いがする」

「・・・・・・そう。お酒を飲んでからじゃ、御風呂に入れないから」

すると、コジャックさんが少しずつ、ジャブを打って来たんだ。

「そうか。hiro君は、いつも風呂に入ってから、店に来るの?」

「・・・・・・・・・」  (風呂上りの顔と石鹸の匂いで誘ってる。とは絶対に云えない)

 僕が黙っていると、コジャックさんは僕に顔を近付けて、クンクンと鼻で匂いをかぎだした。

「石鹸の匂いがする」

「・・・・・・・・・」 (コジャックさんは、僕が誘ってる事を面白がってる?)

「風呂上りと、酒に酔ったのと、顔が赤くなっちゃって・・・・・・可愛いね」

「マスター。どうしたの?」

「雨が降って、御客さんは来ないし。hiro君と御話しようと思ってさ」

そう云って、ニコニコと笑った。

コンチクショー~~! からかって遊んでるな~~!

と思ったので、僕も開き直って云ったんだ。

「あのさ、マスター。相談してもいいかな?」

「なんだい?お金の相談は駄目だよ?俺は、貧乏だからさ」

お金持ちの癖に、セコイ事を。 まあいいや、ちょっと吃驚させてやれ。

「あのさ、俺さ。友達と部屋で酒飲んでると、云われるの」

「何て?」

「ヤラセロとか、俺と寝ようとか」

「エッ! ホントに?」

「そう、二人で飲んでる時に・・・・・・・だからさ、俺も云ってやるんだ」

「何て?」

おら、フェラチオしてやるからチンポ出せ。とか。よっしゃ、この布団で寝るか?とか云ってやるの」

「・・・・・・・・・」 (ホントに吃驚してた!やった!)

「するとさ、黙って下向いてんだけど。そんな覚悟がないなら、云わなきゃいいのにと思わない?」

すると、コジャックさんは真顔になって、云った。

「・・・・・そうだね。そんな覚悟が無かったら、云わない方がいいね」

よっしゃ~!勝った! と、この時は思ったんだ。

だけど、やっぱりコジャックさんの方が何枚も上手だった。