ハァーーー。虚しい。
まさか、本気にしている人は居ませんよね?
前記事と同じような妄想を何回したかしら?
実際は全然違いました。
あんな事・・・・出来るもんじゃありません。
あの事故の後、アキ君は妙に私に懐いて来たのです。
後ろめたい気持ちでも有ったのでしょうか?
なんとなく変な感じがして、私はアキ君と少し距離を置いたのでした。
「なんだよ、こんな事故の後で懐いて来るなよ!」
みたいな感じだったんですね。(私も若かったから、彼の気持ちが良く判らなかった・・・・)
そうしたら、彼に変化が出てきて・・・・・
事故から一月くらいしたら、社内に悪い噂が聞こえるようになりました。
仕事の事だったんですけど、前のように真摯に見えないんですね。
なんとなく投げ槍な感じがして、悪い噂が聞こえてきました。ある人から
「アキ君に ”お前腐っているだろう” と言ったら ”判る?”と言われた」
と聞いたのです。
「これは不味い!」 と思って、アキ君に電話をしました。
直接会って話すより、こういう事は電話のほうが話をし易いものでしょ?
「元気がないけど、どうしたの?」
「ちょっと、やる気が出ないんだ」
「・・・・なにか有ったの?」
「別に無いけど、hiroさんだって・・・・・」
「えっ?何?」
「・・・・・何でもない」
私はずるく誤魔化したのです。(アキ君御免なさい!)
その後は色々な話をして、結局は
「来週から、前みたいに元気に頑張ってよ!」
「うん!心配させちゃったね。ごめんね」
という事で、次の週からアキ君は前のようにキビキビと働き始めたのです。
もちろん私は、アキ君と前のように仲良くなりました。
今から考えると・・・・・・
「あの事故から、アキ君は私を本当に信用する気になったのではないかな?」
と思うのです。でも、私が冷たくしたのでショックだったのでしょう。
皆さんは、美形の人の気持ちが判りますか?
正直言って、私には判りません。
私が出会った美形の人は、初心な善い人が多かったと書いたけれど。
それに嘘はないけれど・・・・・特殊な環境に見えたりする事もありました。
なにしろ、幼い頃から他人より大事にされるので、そういう事が当たり前になってる人も居ました。
それから、不自然なほど可愛がる人が居ても、その人に気が付かなかったり・・・・・
可愛がる人が多いから、気が付かないのでしょうか?
私は思っているのだけれど、彼らは普通の人と違った環境で育っているのではないか?
アキ君なんか、会社の中に彼を狙っている人は何人いたのでしょう?
彼も常に回りを警戒していたのではないか?
私は知らないけれど、彼には色々なことが有ったのではないか?
なにしろ、私でさえ色々なことが有ったのです。
彼に何も無い訳がありません。
ですから、素直に人の好意を信じられない。
特に私のような外見の人には、どうしても警戒してしまうのでしょうか?
だけど、今回の事故のように掌にドリルを突き刺しても、私は怒らなかった。
しょうがない事故である事を私が認めていたからです。
加害者である彼には、その事は嬉しかったでしょう。
そして 「アキ君。この償いは、体で払って貰うよ」 と私が言った事で
「hiroさんは、本当に僕を好きなんだ」
と気が付いたのではないかと、今は思い返しているのです。