BL小説(東京編 Ⅱ) 34 | 僕、オカマじゃないよ。

僕、オカマじゃないよ。

中性的な容姿の自分が美少年に恋したり、ストーカーにあったりの人生を書いた半生記。
同じような人が読んで少しでも共感してくれれば嬉しいです。

祐(ひろ)が、誰かに絡まれているのかと思ったら、なんだこりゃ?

祐とそっくりな奴が居る!

手足が長くて、長い首に小さな顔。

細身の黒のライダースーツが、決まってるじゃないか。

二人で笑って話していると、猫の兄弟がジャレテいるみたいだ。

俺は「ハッ」とした。

不味い。第二の綾川さんじゃないよな?

祐はどうしても、こういうタイプに弱い。

自分と似ている人なんか、滅多にいないせいか激しく親近感を感じるらしい。

不味い不味い。第2の綾川さんだけは勘弁してくれ。

俺は、二人の別れのSEXを、今でも許せない。

頭に思い浮べるだけで、唇を噛んでしまう。

あんな想いは、二度と御免だ。




「おい、祐。誰だよ?そいつは」

「失礼だよ。ちゃんと挨拶しなさい!」

馬鹿やろう!と思ったけど。

「俺はムサシ」

ツッケンドンに言ってやった。すると、そいつはニコッとして、

「僕はシュン。ムサシさんはカッコイイね」

と云いやがった。判ってるじゃないか?

君の評価が少し上がったよ。シュン君。



「ねえ祐。一緒に走ろうよ」

「うん。そうしようか。初めてだよ。つるんで走るのは」

馬鹿やろう!祐は後ろに乗ってるだけだ。なんで、ふたりで決めてんだ。

シュン君、激しく減点!



と思ったけど。。。。

なかなか、こいつはやる!

綺麗なコーナーリング。対向車に迷惑な、無茶なコーナーリングをする奴も多いけど。

コイツは絶対に、そんな事はしない。

自分の安全なルートを、綺麗に最速でコーナーリング。

やる!こいつは出来る奴だ。19歳とは思えない。

16歳か17歳で免許を取って、乗り込んで来たに違いない。

それに、直線入り口の加速力。

400ccのバイクはナナハンには劣るけど、加速が優れている。

負けてしまった。

祐が乗っているからなあ。やっぱり二人は重いし、思い切ったコーナーリングは出来ないし。。。

コーナーリングの仕方で、直線入り口の加速も違うんだよなあ。

まあ、そんな訳でシュンに対する評価は、グンと上がってしまったのだ。