「祐。ここにお座り」
綾川さんは、そう言うとベッドに座って、隣をポンポンしました。
「う・ん・・」
祐はため息をつくと、ゆっくりと隣に座りました。
「綾川さん。本気?」
綾川さんは、ニコッと笑うと
「そうだよ。どうして?」
「だって、奥さんに悪くない?」
「いいんだよ。これはオシオキなんだから」
「また・・そういうこと・・・要するに、罪悪感は無いのね?」
「在るわけないじゃん。もう、頭に来てるのが先だよ!」
そうでした。綾川さんは、意外にも直情型なのでした。後の事は、考えない時があるのです。
「僕は、ムサシに罪悪感をかんじるけど?」
「馬鹿だね祐は・・・ムサシは、こうなる事なんか、とっくに知ってるよ」
「・・・そうなのかな?」
「僕と祐が、何時までも燻ぶらないように、考えたのさ・・・」
祐は、少しうつむいて考えていましたが、顔を上げると、
「僕、お風呂に入ってないよ?」
「コロンはね。体臭と溶け合って、本当の匂いがするのさ。。。好い匂いだよ祐」
綾川さんは、そう言って、ゆっくりと祐に唇を重ねました。