「僕の恋人はムサシという男なんだ」
祐がいうと、菅原は大きく呼吸をしてうつ伏せになり、顔を枕に押し当てたまま暫く黙っておりました。
祐も不安なまま、黙っておりました。
しかし、菅原はいきなり顔をガバッと上げると
「よし、整理がついた!」
菅原はそういうと祐の方を向いて
「あのさ?祐はゲイって奴なの?」
いきなり、虚を突かれて戸惑う祐。(男が恋人と言ってるのに。。。。)
「ホントの事いうと、自分でも判らないんだ。でもムサシを好きになってしまった。。。」
「綾川さんも好きになってしまったよね?」
「そう。。。」
「綾川さんみたいな中性的な人は、普通の人でも戸惑うと思うから祐がゲイとは限らないと思うよ?」
「そうなのかな?」
「それから、祐は女性が好きになった事ある?」
「ある。と思う」
「祐は女性と接触する前に、男供に取り巻かれてしまうからなあ。それに祐より綺麗な女性は滅多にい
ないからピンとこないんだろう」
「。。。。。」
「だから、まだ祐がゲイとは限らないと思うよ?」
「菅原は何が言いたいの?」
「俺は祐がゲイだとは思えないんだ」
「エッ?」
「祐は回りから、”お前はゲイだ。お前はゲイだ ”と呪文を掛けられているところは無い?」
「いつも、いつもゲイと言われてりゃおかしくもなるよなあ」
「。。。。。(す・が・わ・ら・あ)」
祐の眼からドッと涙が出てまいりました。そして菅原に抱きつくと声を放って泣いたので御座います。
「うわぁああ。うがああーーー」
「そうなんだ。そうなんだ。俺はなにも言ってないのに、いつも勝手に決められるんだ」
「なにも。俺は、なにも言ってないのに。みんな。みんなそんな眼で見る。。。。まるで俺が男を好きだと
謂わんばかりで見る」
「ち・く・し・ょ・うーーーー」