(今回は祐の目線で書きます)
「ガガァー。ゴォン。ゴォン。グォォーン」
「祐(ひろ)。しっかり摑まってろよ。このストレートは思いっ切り加速するからな」
「キャーーー。ムサシ。殺してーーー」
「ヨッシャーー。コ・ロ・シ・タ・ルーー」
「ゴォゴォゴォーーーン」
今日はムサシのナナハンのバイクで、スカイラインにツーリングに来ているんだ。
やっぱりナナハンの加速力は凄い。ムサシの体に思いっ切り抱き着いてしまう。
背中と胸が密着する。ムサシの暖かい体温も心臓の鼓動も、僕に生生しく伝わって来る。
堪らなくなって、ムサシに手を伸ばしてそっと触れてみた。ハッキリと判る。硬い感触。
でも、もっと触れたい衝動は我慢しなければならなかった。
僕のも大変なんだよ。判ってる?
ムサシ。だからさ。二人が付き合う前にバイクでツーリングは無理だったんだよ。
僕はどんな顔して乗ればいいの?いまフル勃起だよ?
君は何回か誘ってくれたよね?付き合う前に。
僕は吃驚したよ。だって、バイクの後ろの席って彼女の指定席じゃないの?
大学の頃はよく友達が乗せてくれたけど。大学構内で加速して遊ぶときか、バイトで遠出をしなくちゃ
ならないときくらいしか乗らなかったよ。
しかもさ、僕の友達がズラッとバイク好きなの知ってるでしょう?
原田(H君)も、岩本( I 君)もバイク好きなんだよ?
あの人達の前でムサシに抱き着けだって?
”馬鹿を、お言いじゃないよ! どんな顔して乗れっていうの?”
原田君は僕に告白してるし、岩本君だって妖しいけど。
彼らだってツーリングに誘わなかったんだよ?
そりゃそうだよ。僕だって判るよ。
僕みたいな男に抱き着かれてしまったら。。。。会社の人に見られたら。
”会社に居られないよ?”