(今回は ムサシ目線で書きます)
「詳しく説明してくれって言われても。。。。」
「例えば。親しくしていた女の子との関係を邪魔されたとか?」
「知ってるの?」
「それから、教育担当を強引に変えられたとか?」
「それは。。。」
「普通そんな事はしないんじゃないか?」
「ムサシ。言って措くけど。綾川さんとは肉体関係はないよ。君とだけだ」
「祐(ひろ)。勘違いするなよ。愛がない肉体関係より、手も繋いだ事もないプラトニックラブの方が
俺にとっては残酷なんだぞ」
「。。。。。」
チッ。やっぱり言い返せないでやんの。
バカだなあ。なんで藪を突いて蛇をワザワザ出すかなあ。
チョット意外だった。祐らしくない。でも、もう遅い。
肌と肌を合わせる前だったら絶対言わないけど。。。
「祐。俺に昔の事を言う資格はないさ。俺と出会う前のことだから。でも、綾川さんは祐の中にどっか
りと胡坐を掻いて座ってる」
ダメだ。俺も止まらない。制御が利かない。
「こうして飯を俺の部屋で作っているのだってどうしてだ?店で一緒に食べると何か不味いのか?」
祐はビクッと体を震わせて、真っ直ぐに俺を見た。
「気が付かないと思っていたのか?」
「。。。。。。」
「なんか言えよ!ハッキリ言っちまえ!」
祐は俺の眼を真っ直ぐに見て静かにこう言ったんだ。
「ムサシ。僕は後1年したら転職するつもりなんだ」
「な、なんだよソレ。この話に関係あるのかよ」
「有る。僕達が一緒に暮らすには、それしかない」
「エッ?」
「ムサシはまだ1年目だ。設計の基礎を習得しなくちゃならない。でも僕は3年目だ。今度のプロジェ
クトで自信をつけて新しい会社に転職する」
ムサシ 「。。。。」
「そして、ムサシと二人で暮らすつもりだ」