T君とヌード写真 2 | 僕、オカマじゃないよ。

僕、オカマじゃないよ。

中性的な容姿の自分が美少年に恋したり、ストーカーにあったりの人生を書いた半生記。
同じような人が読んで少しでも共感してくれれば嬉しいです。

「 JUNEみたいな写真を撮って貰いたいんだ!」

「 え~~~~~~~。」



これは、想定外でした。予想もしなかった。展開でした。

頭の中を、ワッカをつけた土星がグーンと何周か回った頃。T君が

「hiro君がホモだったら、どうしようかと思ったけど。よかった!」

(オイオイ。僕は違うとは言ってないよ!)


「ホラホラ。こんな写真を撮ろうよ!」

そういってJUNEを開いて、風と木の詩のジルベールが裸に薄絹の白のワイシャツ?を纏って雨の中

に佇んでいるイラストを指差すのです。


待てよ~~。待ってよ~~~。気持ちは判るけどサ~~~。チョット無理が無くない?

それはケッコウレベルが高いよ。

裸ワイシャツは素材の良さがないとさ~~~~。

それに僕はSF研の女装事件でイタイ経験してるからさ~~~。

”それは、僕でも苦しいよ?” と言おうとしたんですが。。。。

彼は本気なんです。目を見れば判ります。

真剣というより ”やってみたい” と心の底から思っているのが、本当に伝わって来るのです。


僕は彼の顔を見つめて  ”なんで?” と考えました。。。。

そして  ”なるほど。そういうことか” と悟ったのです。


彼は一浪して、この国立大学の教育学部に入学していました。

しかも、予備校に通わずに自宅で勉強していたのです。

現在は、彼の歳の離れた兄さんと、この街で同居しています。

高校時代も地味な文化系クラブに所属して、クラスでホントに目立たなくて、友達も少なかった彼。

地味でメガネを掛けて、今で言うオタクに近かった彼。

卒業後の夢は数学の教師です。


思い出は、そんなに多くは無かったかもしれない。。。

そんな彼が苦労して入った大学で、メガネをコンタクトにしたら可愛くなってしまった。。。。

この前も 「美容院でおば様パーマをかけてもらって来た」 と言って喜んでいたのです。


これは、T君が自分で思いついたチャレンジなんだ。

ワクワクしてしょうがないんだ。。。。”



それに自分が可愛くなった事の高揚感は、僕には良く判ります。

彼は無意識かも知れませんが、僕のところに来たのはそんな理由でしょう。


兄さんと同居している彼は、その部屋で写真を撮る事もできないし。。。

断って置きますが、彼はノーマルです。たぶん。。。。


「やってみようか?」 と僕。

「ウン!」 とホントに嬉しそうな彼。 もう、何も言う事はありません。