かつて、人々の息づかいで溢れた港町を記録してみた・・・
カザフスタンとウズベキスタンにまたがる塩湖、アラル海・・・
水の枯れた港に、門がそびえていた。
水が消え・・・
魚が消え・・・
人々の姿も消えていた。
水と魚が消えた港・・・無機質な船・・・
少年は、この取り残された船に、祖父と暮らしていると言う。
二度と戻らない魚を懐かしみ、老人は時折、
消えた水平線を眺めていた。
「笑って、笑って!」と問いかけても、
結局笑顔は記録出来なかった。
自分も本当の笑顔を、老人にも、少年にも
していない事に気がついた・・・