古き善き町並み、今回も癒されました。

所在地
〒287-0003
千葉県香取市佐原イ-498
TEL
0478-52-2814
詳細
小野川沿いにある夫婦で営んでいる、アットホームなお宿です。お部屋は質素ですが、食事は手作りで、なるべく温かい食事をお出しできる様、心掛けています。手ぶらで気軽に。
※ネット情報からの抜粋

木の下旅館の正面

木の下旅館の夕景
 
木の下旅館の玄関入口 

  「お江戸見たけりゃ佐原へ御座れ、佐原本町 江戸勝り」と唄われほど繁栄し、「利根川図志」には「下利根付第一繁昌の地なり」と紹介されるなど、利根川水運を利用してこの地が栄えていた。
佐原は江戸期、農業生産の活発化した近郷農家を後背地とする商業地として、また、利根川水運による年貢米の集散地、また東北地方の物資輸送の中継地として繁栄していった。
そして香取街道(銚子道)と小野川沿いに町並が形成され、今も往時の町並が残っている。
多くは明治25年の大火後に建築された建物で、出桁造りや店蔵と呼ばれる土蔵造りの規模の大きな商家の建物が連なり、小野川には「だし」と呼ばれる石段が残り、船荷の積み下ろしが行われていた頃が偲ばれる。
「木の下旅館」は、利根川と繋がる小野川に沿って建ち並ぶ、昔ながらの家並の中の一軒で元は船宿だった。創業は明治34年とあり、その時に建てられた家屋が現在の建物。
玄関入口脇にある急な階段、懐かしい電話ボックスには電話四一四とあり、玄関脇に2箱と2階廊下にも一箱の手榴弾消火器が備わっている。
表の主屋から奥の客室に続く廊下には見事な桁材が。20メートルはあろうかと思われる見事なものであった。主屋2階客室から前を流れる小野川をみると、柳が風情を添えている。
建物内部は今の時代に合わせて、急な階段には手摺が、窓にはサッシュが、トイレはウオッシュレット、部屋にはエアコンがと改装されているが、玄関部分の梁の骨組や建物各所の構造物、床の間、格子、防火用水など、古いものを残そうという意識が強い旅館経営は立派なものと思う。
そのためだろうが、映画撮影・テレビ取材やインタビューなど多くのメディア取材を受けているようだった。
旅館の間口は割に狭いが奥行きが長く、非常口は裏の通りに設けられていた。