断れなかった自分のせいで
またしても
キョウコさん、ダイスケさんと
お出掛けする日が
やってきてしまった


今度は晩ごはんだけでなく
お昼前に集合
1日三人で過ごすことになりそうだ…








…気が進まぬ…


よくよく考えれば
なんやかんや嘘ついて
ドタキャンすれば良かったものを…


一度「行く」と自分が言ったのだから!
と…
妙な責任感?で
こんなことに…


待ち合わせ場所で
二人と合流
まずはランチへ


頼むメニューを決める際も
二人の好みは似ているらしく
最終的に二人は同じメニューを
頼んでいた


…初回は仕方なかったとして…
私がダイスケさんの気持ちに
気付いていると知った上で…
前回と変わらぬ態度のキョウコさんは…


一体どうしたいんだろう
どうして欲しいんだろう
どうなることが…最良と思っているんだろう…


…そして
ダイスケさんも…
どうしたいんだろう…








いや、そんなことより
もっと…大事なこと










私は…どうしたい?














…もう
帰りたい…








食べたパスタの味は
ほとんど分からないまま
やっとの思いで食べ終え
三人で店を出たところで


私が言葉を発する前に
「はなちゃん、大丈夫??全然しゃべってなかったけど…」
と二人が心配そうに
私の顔を覗き込む…


下を向き
今にも涙がこぼれ落ちそうだったので
「…ごめんなさい。具合が悪くなったので、帰りますね!」
と早口で告げ
駅へ歩き出した