逆転カップルの日常 -2ページ目

逆転カップルの日常

そのままです。

まるで男女逆転したカップルの他愛ない日常

彼はカラオケについてきてくれました。
そして私がひたすら歌うのを横で見てました。

私は彼にも「歌えばいいじゃん」と適当な曲を入れてマイクを渡しました。
しばらくは二人で歌いまくりました

数時間後、カラオケを終えた私たちは家までの道のりを歩いていきました。
そんな中、私は彼に弱点をさらしはじめました。このときから私はもう、彼を落とそうとしていたのだと思います。

私は男性恐怖症でした。
今でも、男性に触られたり大声を出されたりすると震えてしまいます。男性が怖いんです。だからそのとき、彼のことが気になっていたとはいえ、彼に近づくこともさわることもできませんでした。ただ、中途半端に距離をいて歩いていきました。

私の家の付近についたとき、私は作戦に出ました
「家に一人で帰るのは寂しいから、もう少し外を歩くよ」
これは一か八かだったんです。
これを聞いた彼が一緒についてきてくれるか、それともいってらっしゃいと言うか…
けど、彼はそれ以上の答えを返してきました

「俺がA子さんの家に行ったらだめですか?」

たしかに一人で家に帰るのが寂しいと言いました。けど、まさか一人暮らしの家にくるなんて…驚きました。正直すこし恐怖もありましたが、彼はいわゆる草食系、ヘタレです。変なことにはなるまいと、彼を家に招待しました。

彼は私の家で眠気と戦っていました
寝たらおしまいだと思ったのでしょうか
寝そうになってなにか言おうとしては「それはダメだ、絶対、無理だろ」などと呟いては頭をぶんぶんとふっていました。
そろそろ帰ろうかと言い出す彼を私は何度も止めました
「待って、一人にしないで、もう少しだけ」

結局彼はそのまま、寝ることなく私の家を出ていきました。車の中で寝る、と言って。「大丈夫、ごめんね」という私を見て、不安そうな、泣きそうな顔をしながら出ていきました。

それからすぐあとに着信履歴とラインが来ていたのに気付かないまま、私は眠りに落ちていました…


……つづく……