皆さんこんにちは(*´∇`*)

寒くなってきましたねショボーン

田村ですニコニコ

さて、江戸時代の文献にもその名の記載があるという「五十肩」。

その五十肩と診断される人が昔に比べてかなり少なくなっていることをご存知でしょうか。

長寿病とも言われたものが、江戸時代より長寿の方が圧倒的に多くなった現代で何故少なくなったのでしょう。

「なあんだ」ということになるかも知れませんが、お付き合い下さい。


40歳代以降に明確な原因なく発症し

痛みを伴う関節可動域制限があり

組織の損傷が認められず

特に治療をしなくてもある程度の期間(長くて2年と言われます。)経過すれば自然に症状が治まるものが五十肩または四十肩と呼ばれます。

五十肩の方が一般的ですが、どちらも俗称であって正式な診断名ではありません。

医療機関では「肩関節周囲炎」と診断名を付けることが多いようです。

最近では、整形外科医コッドマンCodman(米)が造語した「凍結肩frozen shoulder」と呼ばれるようになって来ました。

私も、その名称が症状をよく表していると考えます。凍ったように肩を動かしにくくなり、時を経れば解凍されたかのように症状が寛解するので。

ただ、なかなか浸透しませんね。
「凍結肩とうけつがた」。

言いにくいからでしょうか。

先程も言いましたが、診察や検査をした結果、組織の損傷があるものは五十肩ではないとしています。

同じような肩の症状を呈する「腱板断裂」「上腕二頭筋長頭腱損傷(腱鞘炎も)」「石灰沈着性腱炎」などと確定すれば、それは五十肩とは呼びません。

つまり、40歳代以降で上記のような症状を呈したものを昔は何でも五十肩としていたのですが、検査法が確立した現在は、それらを明確に区別するようになったのです。

昔は五十肩とされていたけれど、今は違う診断名が付けられるものがあるということですニヤリ

実際、当院に「五十肩と言われた」といらっしゃる患者さんでも、よくよく検査すると「腱板断裂」や「上腕二頭筋長頭腱損傷」の方がかなり多いです。

病態を特定することは大変重要です。

それが出来れば、治療の半分が終わったと言っても良いくらいです。

原因が違えば施術する場所や方法が変わります。

「何でもかんでもマッサージして終わり」ではなく、検査に手間を掛けて「患者さんの身体に何が起きていて、どこに何をすれば良くなるか」を考えていますウインク

そうは言いながらも、判断に難儀することもありますが(´ω`)トホホ…

もっと勉強して、患者さんにより良い医療を提供したいと考えていますウインク

今回も長くなってしまいましたてへぺろ

最後までお読み頂きありがとうございましたニコニコ