みなさま、久しぶりの妄想劇場へようこそ
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さあさあさあ~復活ですよ~
ですが……まったくの見切り発車ですが、よかったらおつき合い下さいませ
いつものように、○○○はあなた、△△△はあのお方でお楽しみ下さい
そして
今回はステキな方とのコラボレーション実現しました
私の妄想劇場のファンでいてくれて、わたくしもこの方の切り絵の大ファンです![]()
ねっ
めるちゃん
今回はあえてお名前出しちゃった
ごめんね![]()
めっちゃ素敵でしょ![]()
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それでは
はじまり、はじまり
昨日は何年かぶりに雪が積り、街中が銀世界に変わっていった。
私は、なぜか小さい頃に感じたワクワクした気持ちを抑えきれずに、ひとり雪景色を楽しむため出かけた。
昨日の雪が嘘のように、今日は眩しいほどの太陽が輝き、
キラキラと雪を照らし幻想的な景色を醸し出していた。
『きれ~い。やっぱり出てきて正解だった。』
雪のせいで人の姿もまばらで、この景色を独り占めしているようで嬉しくなった。
そんな時、私のすぐ隣を高級そうな黒い車が通った。
バシャ――――ン。
解けかかっていた雪が、私目掛けて飛んできた。
『あ―――!!冷た―――い。なんなのよ~(怒)』
その車を私は睨んだ。
『一言謝りなさいよ~!!』
私の声が聞こえたようにその車はしばらくして止まった。
『やばっ!!聞こえたかな?(笑)』
バタン。
車から男の人がこちらに向かって駆け寄ってきた。
【すいません、大丈夫ですか?怪我されませんでしたか?】
『怪我はしてないですけど……』
【服濡れちゃいましたよね。弁償させて下さい。】
『いえ、そこまでして頂かなくても大丈夫です。』
【でも、そうしないと私が叱られますから……】
『えっ?……』
【あっ……とりあえず車に乗って下さい。】
なかば強引に私はその車に乗せられてしまった。
車に乗り込むと、もう一人後部座席に人が乗っていた。
その人はサングラスをかけていて、怪しい雰囲気を醸し出していた。
『私、このまま売られる!?』なんて一瞬頭をよぎったが……
冷静に考えるとそんなはずもなく、どこかで見たことがあるような……と考えていると、
「本当にすいませんでした。お怪我はなかったですか?」
と、優しく声を掛けてきた。
『はい、大丈夫です。私はそこまでして頂かなくても良かったんですが……』
「いえいえ、そこはこちらの不注意でご迷惑おかけしたので、気を使わないでください。」
『ありがとうございます。でも、これからどこに?』
「僕の行きつけの店があるのでそこに。」
そう話し、どこかに電話をかけていたその人は、見た目とは違い紳士的だった。
『でも、見たことあるけど……似てる人だよね……』そんな事を考えていた。
バタン。
「この店です、どうぞ。話はしてあるので……」
私は恐る恐るその高級そうな店内に足を踏み入れた。
「好きな物どれでも構わないので、選んでください。」
『本当にいいんですか?………ありがとうございます。』
そう言われて私は、ラックに掛かった服に手をかけた。
『一、十、百、千、万、○十万!!』
私はその値段に驚き固まった。
『あの~やっぱり私大丈夫です。このままで(笑)』
私の予想を超えた値段に笑うしかなかった。
「えっ!!どうしてですか?いいんですよ!!」
『いえ、弁償してもらうにしても金額が……』
「あはははは~正直なひとですね(笑)でも僕がそうしたいのであって気にしなくても全然いいんですよ。」
『………でも』
「じゃ~こうしましょう!!僕があなたにプレゼントしたいだけなんで………」
『それでも………』
「僕が勝手に選ぶなら……いいですか?そしたら、プレゼントになりますよね。」
『………それなら。』
「じゃ~そうだな~これとこれとこれ、着てみてください。」
『………はい。』
そう言われるがまま、私は試着室に入り、着せ替え人形のように次々と着替えた。
「う~ん、どれも似合いますね………迷っちゃうな~」
その人はソファーに座り、おもむろにサングラスを外した。
『………!!』
私はその素顔に見覚えがあった。
やっぱり私が思っていたその人だった。
急に私の鼓動が早くなり、思わず試着室に駆け込んだ。
『えっ!えっ?なんで?なんで△△△なの――――?え―――――――――!!』
私はこの状況にパニックになった。
「どうしたんですか?大丈夫?」
外から△△△の心配そうな声が聞こえた。
『はい、大丈夫です。』
私は平静を装い、試着室を出た。
『あの~△△△さん……ですよね?』
「はい。」
と、彼はキョトンとした顔で頷いた。
『ですよね~私はてっきり似てる方だと思ってました(笑)』
「あははは~最近は僕に似てる人いっぱいいますから(笑)」
「でも本物ですよ。唄ってみますか?(笑)」
『いえ、………そこまでして頂かなくても(苦笑)』
彼の気さくな対応に思わず心がホッとした。
「今のもいいけど、さっきのもよかったんだよな~」
とブツブツつぶやき、私の驚きに気がついていなかった。
「決められないから両方にしますか!!」
『え!?私はどちらかでいいですよ。そんな2着もなんて………』
「じゃ~もう1着は次に着てきて下さい。それならいいでしょ?」
『………あの言ってる意味がよく分からないんですが……』
「ちょっとお願いがありまして……」
「実は、今度パートナー同伴のちょっとしたパーティがありまして、僕、一緒に行く相手がいないので(笑)」
「そこで提案なんですが……一緒に行って頂けないかと(笑)」
『はっ!?……そんな……私には無理です。』
「そんな気負わなくていいんですよ。僕の隣にいてくれるだけでいいんで。」
『それでも……やっぱり私には……』
「それじゃ~お仕事としてならいいですか?ちゃんとそれなりの報酬はお支払いします。」
「僕を助けると思って、お願いします。」
と、懇願する△△△さんに嫌とは言えない状況に追い込まれ、半ば強引に話をまとめられてしまった。
『なんかあの映画みたい(笑)でもそれって最後は………』なんて考えて笑ってしまった。
「ん?どうかした?」
『いえ、なんでもないです。』
自分の今の状況が信じられなくて、可笑しなことを考えてしまった。
「そう言えばお名前まだ聞いてなかったですね。」
『そうですね。○○○と申します。』
「僕も。△△△と申します。(笑)」
『分かってます。(笑)』
「ですよね(笑)じゃ~○○○さんよろしくお願いします。詳しい事は後ほどご連絡します。」
『はい、分かりました。今日はありがとうございました。』
「いえいえこちらこそ、○○○さんに出逢えてよかった。」
そう言って△△△さんは照れたように優しく微笑んだ。
こうして私は△△△さんと形だけの恋人契約をしてしまった。
このことで翻弄される事になるとは、今の時点では誰も知る由もなかった。
