以下の試合を観戦。
日時:2024年4月7日1400JST kick off
大会名:2024プレナスなでしこリーグ1部
・第4節
対戦カード:スフィーダ世田谷FC
対日体大SMG横浜
会場:AGFフィールド
試合結果:前半0-1
後半1-1
合計1-2
得点者:11分(S日体大)本田(補、篠田)
61分(スフィーダ)新堀
(補、望月)
80分(S日体大)渡部(補、本田)
警告:25分(スフィーダ)柏原
シュート数:13本対7本(手元集計)
枠内:7本対4本(手元集計)
アタッキングサード侵入回数:76回対27回
(手元集計)
PA侵入回数:8回対5回(手元集計)
1.得点場面(括弧内は各場面の好プレー)
⑴S日体大の1点目
ディフェンシブサード中央で新堀が朝倉に
プレッシャー
→朝倉が渡部(麗)にパス
→望月が渡部(麗)にプレッシャー
→渡部(麗)が篠田に向けてパス
→ミドルサード左ハーフスペースで根本が
スライディングカット
→ディフェンシブサード左ハーフスペース
で西村がこぼれを拾う
→西村が篠田に向けてパス
→金子ゆがパスに反応
→ミドルサード中央で篠田が
スライディングし、ミドルサード左
ハーフスペースの本田にパス
→本田がフリーでPA前中央に運ぶ
→本田のループシュート
→石川の頭上を超え、ゴール左に決まる
(篠田の好パス
本田のドリブルと好シュート
根本の好守備)
⑵スフィーダの1点目
アタッキングサード左からの渡邊(那)の
スローイン
→左クロスゾーンで金子麻がワンタッチ
で左ニアゾーンの望月に落とす
→望月が倒れ込みながらPA中央の新堀に
パス
→新堀が反転してPA前中央に運ぶ
→新堀のシュート
→ニアに決まる
(金子麻の好パス
望月の好パス
新堀の好シュート)
⑶S日体大の2点目
ディフェンシブサード右から大矢が中村に
向けてパス
→PA前右で戸田のカット
→中村が戸田にプレッシャー
→戸田がPA中央の石川にパス
→中村が石川にプレッシャー
→石川が新堀に向けてパス
→ミドルサード左ハーフスペースで篠田の
カット
→望月が渡部(麗)へのマークを外し、根本
とともに、篠田から渡部(麗)へのパス
コースを切る
→篠田がPA前左ハーフスペースの渡部(麗)
にパス
→渡部(麗)がワンタッチで左ニアゾーンの
本田に落とす
→本田を柏原がマーク
→渡部(麗)がBoxに走り込む
→本田がPA中央のフリーの渡部(麗)にパス
→柏原が本田へのマークを外し、渡部(麗)
をマーク
→渡部(麗)のシュート
→ゴール右に決まる
(篠田の好パス
渡部(麗)の好フリックと好シュート
本田の好パス)
2.出場メンバー(括弧内は学年と前所属)
⑴スフィーダ
21石川愛紘(スフィーダユース)
2 根本彩夏(神大)
3 柏原美羽(スフィーダユース)
4 戸田歩(スフィーダユース)
6 金子ゆい(YGU)
7 中村ゆしか(エルフェン)
→HT22金子麻優(日体大)
→90分+3 20樫本芹菜(ベガルタ)
8 望月真央(神大)
9 新堀華波(ASハリマ))
13渡邊那奈(THU)
15藤原愛里(日大)
→81分23荒川結乃花(スフィーダユース)
16堀江美月(スフィーダ)
→59分24青木菜葉(スフィーダユース)
⑵S日体大
12服部茜汐香(3年、JFAアカデミー)
4 朝倉可奈子(3年、大阪学芸)
5 野中遥陽(4年、十文字)
→68分20大矢さくら(2年、ドゥーエ)
10渡部麗(4年、JFAアカデミー)
14窓岩日菜(3年、藤枝順心)
→89分11加藤明星(4年、柳ヶ浦)
17長谷川来夢(4年、聖和)
→61分25菅原眞名(2年、日ノ本)
21浅香美結(2年、十文字)
→61分18中村円香(3年、常磐木)
22篠田帆花(3年、日ノ本)
26西村萌(2年、S日体大U-18)
33本田悠良(1年、聖和)
34今野真帆(1年、浦女ユース)
→89分8岡本亜子(4年、作陽)
3.フォーメーション
⑴スフィーダ:4-4-2
新堀 堀江
(59分金子麻
90分+3樫本)
藤原 中村
(HT金子麻 (HT藤原
59分青木) 81分荒川)
金子ゆ 望月
渡邊 戸田 柏原 根本
石野
⑵S日体大
①通常の保持局面:3-1-4-2
浅香 窓岩
(61分 (89分
中村) 加藤)
篠田 本田 今野 野中
(89分 (68分
岡本) 大矢)
渡部
西村 朝倉 長谷川来
(61分菅原)
服部
②ビルドアップ時:3-3-2-2(先発のみ)
浅香 窓岩
本田 今野
篠田 渡部 野中
西村 朝倉 長谷川来
服部
③非保持局面:4-3-3(先発のみ)
本田 浅香 窓岩
篠田 渡部 今野
西村 朝倉 長谷川来 野中
服部
4.試合展開等
⑴シュート者(括弧内はキーパス供給者、
◎はゴール、◯は枠内シュート)
①前半
11分(S日体大)本田(篠田)◎
13分(スフィーダ)渡邊
16分(スフィーダ)藤原(金子ゆ)
24分(スフィーダ)金子ゆ◯
26分(S日体大)西村◯
36分(スフィーダ)中村(望月)
44分(S日体大)本田(今野)
44分(S日体大)篠田(本田)○
②後半
55分(スフィーダ)金子麻(堀江)○
57分(スフィーダ)金子麻(藤原)
57分(スフィーダ)金子ゆ◯
61分(スフィーダ)新堀(望月)◎
63分(スフィーダ)青木(新堀)
64分(スフィーダ)青木
67分(スフィーダ)青木(柏原)○
75分(S日体大)窓岩(渡部)
82分(S日体大)渡部(本田)◎
83分(スフィーダ)望月(柏原)○
89分(スフィーダ)戸田(新堀)○
⑵シュート関与数上位3傑
①スフィーダ
1)柏原 6
2)金子ゆ 4
2)新堀 4
②S日体大
1)渡部 4
1)篠田 4
1)本田 4
⑶キーパス供給元の位置
①スフィーダ
右0 右ハーフスペース1 中央2
左ハーフスペース2 左4
②S日体大
右3 右ハーフスペース1 中央0
左ハーフスペース2 左0
⑷両チームの戦術
①スフィーダ
・スタイル:
ダイレクト
・守備開始位置:
アタッキングサード
・相手ビルドアップに対する守備方法:
2トップが相手3バックからアンカーへの
パスコースを切る
両ワイドが相手両ワイドをマーク
ボランチが相手両IHをマーク
・CK守備:
ゾーン+マンマーク
・幅をとる選手:
両SB
・攻撃パターン:
2トップをターゲットに攻撃
・CKのキッカー:
(右)望月
(左)柏原/望月
②S日体大
・スタイル:
コントロール
・守備開始位置:
アタッキングサード
・相手ビルドアップに対する守備方法:
2トップと左IHが相手両CBをマーク
右IHが相手左SBをマーク
左ワイドとアンカーが相手ボランチを
マーク
・CK守備:
ゾーン+マンマーク
・幅をとる選手:
両ワイド
・攻撃パターン:
相手最終ラインの背後のスペースを狙い
攻撃
・CKのキッカー:
(右)渡部
(左)渡部
5.勝敗のポイント
⑴S日体大の勝因
①ハイプレスを剥がされたときのスフィーダ
の対応が悪かったこと
②非保持局面でスフィーダの連携ミスがあっ
たこと
③服部が安定したセービングを見せたこと
④本田が1G1Aの活躍を見せたこと
⑤スフィーダのプレスを剥がすパスワークを
見せたこと
⑵スフィーダの好材料
①2トップが攻撃の起点となったこと
②ハイライン維持によりハイプレスが機能し
たこと
③最終ラインが積極的に前に出て守備をした
こと
④負傷明けの金子麻がゴールに絡むなど、チ ームにフィットした活躍を見せたこと
6.MIP
①選手名
服部茜汐香(3年、JFAアカデミー)
⑴スフィーダ
①堀江美月
トップでプレー。フィジカルの強さを生か
し、前線でボールを収め、新堀とともに攻撃
の起点となった。
②戸田歩
左CBでプレー。スピードを生かしたカバー
リングにより神憑り的な守備を見せたほか、
前にも積極的に飛び出し、チャンスを作り、
アタッキングサードまで走り込む場面もあっ
た。試合後MIP賞に輝いた。
③柏原美羽
右CBでプレー。左CKのキッカーを務める。
守備範囲の広い石野が負傷欠場するなか、強
気のラインコントロールによりハイラインを
維持し、チームのハイプレスを支えた。自身
も前に出る積極的な守備や身体を張った守備
も見せた。
④金子麻優
後半から出場し、左ワイドとトップでプレ
ー。1ゴールに絡む活躍。渡邊(那)からのスロ
ーインをシンプルに望月に落とし、新堀のゴ
ールに繋げた。
今季初出場ながら周囲の選手との好連携を
見せ、連動したプレスも見せた。負傷明けの
ため、後半ATに途中交代となったが、今後の
活躍に期待を持たせる活躍であった。
⑤望月真央
ボランチでプレー。CKのキッカーを務める。
1アシストの活躍。相手のタックルを受け、倒
れ込みながらも左ニアゾーンから新堀に好パ
スを出し、ゴールをアシストした。
前に出る積極的な守備により、ハイプレス
が機能し、後半のチームの猛攻に繋げた。
2失点目の場面、渡部(麗)に対するマークを外
したため、失点に繋がってしまったが、チー
ムとしての約束事が曖昧なために生まれたも
のであり、望月を責めることはできない。
⑥金子ゆい
ボランチでプレー。連動したプレスを見せ
チームのチャンスを作った。
⑵S日体大
①篠田帆花
左ワイドでプレー。2ゴールに絡む活躍。
1点目の場面では、西村からのパスをスライ
ディングにより金子ゆのボール奪取を回避し
その結果スフィーダ中盤を裏返しにする本田
のドリブルに繋げた。2点目の場面では根本
と望月により狭められた渡部(麗)へのパスコ ースを通し、ゴールに繋げた。
②本田悠良
左シャドーでプレー。1ゴール1アシストの
活躍。1点目の場面では自陣からアタッキン
グサードまで運び、石川の頭上を超えるスピ ードのあるループシュートによりゴールを決
めた。2点目の場面では左ニアゾーンをつき、
好クロスから渡部(麗)のゴールをアシストし
た。