以下の試合を観戦。


日時:2024年2月18日1230JST kick off

大会名:令和5年度第29回東京都高校女子

    サッカー新人戦・決勝

対戦カード:十文字高校

      対文京学院大学女子高校

会場:駒沢オリンピック公園第二球技場

試合結果:前半1-0

     後半3-0

     合計4-0

得点者:8分(十文字)11番(補、6番)

    40分(十文字)10番(PK)

    52分(十文字)9番(PK)

    70分(十文字)10番(12番)

シュート数:22本対1本(手元集計)

枠内:14本対1本(手元集計)

アタッキングサード侵入回数:95回対2回

             (手元集計)

PA侵入回数:29回対1回(手元集計)

1.得点場面(括弧内は各場面の好プレー)

⑴十文字の1点目

 PA前右ハーフスペースから10番が右クロス

 ゾーンの6番にパス

 →11番がBoxに走り込む

 →6番がフリーでグラウンダーのクロス

 →PA中央で11番がフリーでシュート

 →ゴール左に決まる

(10番の好パス

 6番の好クロス

 11番の動き出しの速さ)


⑵十文字の2点目

 左ニアゾーンで10番が倒され、PKを獲得

 →10番がPKを左に蹴り、GKが右に飛び、

  決まる


⑶十文字の3点目

 右ニアゾーンで9番が倒され、PKを獲得

 →9番がPKを右に蹴り、GKが動けず、

  決まる


⑷十文字の4点目

 PA前右から6番が右クロスゾーンの12番に

 パス

 →12番がフリーで右ニアゾーンに運ぶ

 →10番がBoxに向け走り出す

 →12番のクロス

 →PA中央で10番のシュート

 →ゴール右に決まる

(6番の好パス

 12番の好クロス

 10番の動き出しの速さ)



2.出場メンバー

⑴十文字

 16

 3

    4

 6

    7

 9

 10

 11

 →49分22

 12

 14

 →55分5

 15


⑵文京学院

 1

    2

 3

 4

 5

 6

 7

 8

 9

 10

 11



4.試合展開等

⑴シュート者(括弧内はキーパス供給者、

◎はゴール、○は枠内シュート)

①前半

 8分(十文字)11番(6番)◎

 10分(十文字)10番○

 12分(十文字)10番(12番)○

 16分(十文字)12番

 17分(十文字)6番(10番)○

 19分(十文字)3番(10番)○

 25分(文京学院)4番○

 29分(十文字)12番(14番)

②後半

 40分(十文字)10番◎

 42分(十文字)9番(14番)

 44分(十文字)11番(7番)○

 49分(十文字)6番(?)

 49分(十文字)6番○

 51分(十文字)5番

 52分(十文字)9番◎

 55分(十文字)5番(7番)○

 57分(十文字)12番

 60分(十文字)12番(?)○

 61分(十文字)9番(7番)○

 63分(十文字)3番

 65分(十文字)10番(6番)

 65分(十文字)10番

 69分(十文字)10番(7番)○

 70分(十文字)10番(12番)◎


⑵シュート数+キーパス供給数の上位3傑

①十文字

 1)10番        9

 2)12番  6

 3)6番    5

②文京学院

 1)4番    1


⑶キーパス供給元の位置

①十文字

 右2 右ハーフスペース6 中央5

 左ハーフスペース0 左1

②文京学院

 右0 右ハーフスペース0 中央0

 左ハーフスペース0 左0



5.十文字の勝因

①十文字のネガティブ・トランジションが速

かったこと

②文京学院のポジティブ・トランジションが

遅かったこと

③十文字の右サイドの攻撃が機能したこと

④前半文京学院が右SBと右CBの間のGAPを使

われたこと

⑤文京学院のマークが十文字のアンカーに集

中したため、十文字のビルドアップに制限が

殆どかからなかったこと


6.MIP

①選手名

 十文字の10番

②選出理由

 両IHでプレー。3ゴールに絡む活躍。1点目

の場面では好パスを6番に出し、11番のゴー

ルに繋げた。2点目の場面では左ニアゾーンで

PKを獲得し、自ら決めた。3点目の場面では

速い動き出しからBoxに飛び込み、12番のク

ロスに合わせ、ゴールを決めた。

 アタッキングサードまでボールを運び、好

パスによりチャンスを作るとともに、速いネ

ガティブ・トランジションから即時回収し、

ポゼッションで文京学院を圧倒する要因にな

り、チーム最多の9本のシュートチャンスに絡

んだ。


7.その他の印象に残った選手

⑴十文字

①6番

 右SBでプレー。2ゴールに絡む活躍。1点目

の場面では好クロスを送り、11番のゴールを

アシストした。4点目の場面では12番に好パ

スを出し、10番のゴールに繋げた。

 右サイドで幅をとり、右サイドの攻撃の中

心となり、5本のシュートチャンスに絡んだ。

幅をとるだけではなく、状況によってはBox

内にポジションをとり、シュートを放った。


②12番

 右WGでプレー。1アシストの活躍。4点目

の場面では右ニアゾーンに運び、好クロスか

ら10番のゴールをアシストした。

 ハーフスペースや中央にポジションをとり

6番の攻撃参加のためのスペースを空けると

ともに、攻守にわたり豊富な運動量を示し、

6本のシュートチャンスに絡んだ。


③7番

 両IHでプレー。足元にピタリとつくドリブ

ルによりアタッキングサードにボールを運び

チャンスを作った。


④11番

 左WGとCFでプレー。1ゴールの活躍。1点

目の場面では速い動き出しから6番のクロス

に飛び込み、ゴールを決めた。

 速い動き出しやゴールへの嗅覚を示し、ア タッキングサードで多くのボールに触れた。


⑵文京学院

①3番

 右CBでプレー。右SBとのGAPが広がり、

十文字にそのスペースをつかれるなか、広範

囲のスペースをカバーし、攻守から前半を1失

点に抑えた。


②6番

 CFでプレー。たった一人で相手最終ライン にプレッシャーをかけ、前田大然を思わせる

献身的なチェイシングを見せた。


③1番

 十文字に一方的に攻められるなか、60分FP

の影になり反応しにくい十文字の12番の枠を

捉えたミドルシュートを、見事にセーブした。