黄金を抱いて翔べ「モモ×幸田」episode.20 ヒョン | 東方神起~ちゃみ萌えブログ~

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みんなで楽しい気持ちを共有した~い(*^^*)

 
 

 

小説新潮 


どうしても読みたくて


国立国会図書館
データベース閲覧に行って来ましたぁ~( *´艸`)

(気になる方はぜひ♡)


山形住んでる時から行きたいなーと思ってて
ついに行けた!!
 


 
図書館から出ると
目の前に国会議事堂↑





 
スカイツリーも見つけた♡
こんな色だったっけ?
ハロウィン仕様かな(*^^*)




単行本にも文庫本にも載っていない
モモの心情が冒頭にたくさん書いてあって



めっちゃ切なくて…
震えるほど萌えます ♡




最初の見開き2頁しか読めてないけど


ちょこっと読んだら
また妄想で書きたくなっちゃったので
モモ編です






一人でめっちゃ楽しいww


ついにep.20ですぅ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


*************** ep.20





駅前の飲み屋で飲んだ帰り
いつものようにガード下をくぐった

ほんのり火照った体に
冷たい風が心地良い

いつも
人気のないこの道に自然に足が向かう

街灯はあるが、辺りは真っ暗で
隣を歩く幸田さんの顔も時折隠れるほど薄暗い

だからだろうか
面と向かって話すよりも
気負いなく話せる、そんな気がしていた


「モモが人殺しだってこと..忘れていたんだ」

ふと
独り言のようにあんたは呟いた


何を今更、と思ったが

幸田さんの口から
そんなセリフを聞くとは..意外だった

消し去りたくても消せない闇が
一瞬晴れたような気分だった


幸田さん、

俺はあんたが思うような人間じゃない
あんたには想像もつかないほど汚れた人間だ

実の兄ですら俺は
ためらうことなく引き金を引いた


葛藤は..あった

兄の尾行はすぐに気付いた
なぜ尾行しているかも察しはついた

気付いた素振りをみせた瞬間に
どちらかが命を落とすことは分かっていた

しばらく様子を窺い

ついに..再会した

「6年ぶりだな」
兄はうっすらと笑みを浮かべた

6年ぶり..
俺が20歳で兄は24だったか

その顔を見て懐かしさを覚えたものの
当時の柔らかな面影は消え
目に映るのは
ただここへ来た目的を遂行するためだけに
ひっそりと機を窺う兄の姿だった

俺を殺しに来たんだろう..?

党の命令で

俺が裏切り者の汚名を着せられてる以上、兄に選択の余地はないだろう
命令に背くことも出来ない

兄は迷わず俺に銃を向けるだろう

淡々と言葉を交わしながら
俺はいつ、どこで兄を手にかけるか
それだけを考えていた


大阪城公園まで長い道のりを歩いた

尾行を巻き
銃を隠し持つ位置を探るには十分な時間だった


いつだ?

いつ、どこで仕掛けてくる?

あまり人気のない橋の上を
最後の地に決めた

頭の中には
どのタイミングで銃を奪い、頭を打ち抜くか

そんなシナリオが出来上がっていた

幸田さん
俺はなんて恐ろしい男だろうな

あんたがこんな俺を知ったら
殺しを忘れるなんて二度と出来ないはずだ


俺は
本当は..どこか嬉しかったんだ

兄に会えたことが

子供のころから真面目で寡黙な兄の背中を
いつも追いかけていたように思う

そんな兄に、殺されようとしている弟の心境なんて
誰も分かるまい


殺されるほうが、楽だ
生きて苦しむより楽だ

そう思っても..
人はなかなか死ねないもんだな


兄が
銃に手を伸ばそうとした

反射的に銃を奪って引き金をひいた


兄だった男の顔を原形をとどめないほどに壊し
川に投げ捨て、その場を後にした



アパートのドアを開けると
全身から力が抜け、崩れるように座り込んだ

どれくらいの時間が経ったのか

目覚めた部屋は真っ暗だった
灯りをつける気も起きず

うずくまるように壁にもたれていた

首元に触れた手が脈打つのを感じて
嫌悪を覚えた

この数日間の張り詰めた緊張と駆け引きの兄との再会
全てが、夢であってほしいと

..そう思わずにいられなかった



「モモ…何考えてる?」

気付くと
幸田さんが俺の顔をじっと見ていた


「何でもない…」

兄を殺した情景がつい昨日のことのように蘇った、なんて..

俺は今どんな顔をしているだろう

あんたの目には触れたくない..
顔を背けるまでもなく、暗い闇が表情も飲み込んでいった


何故だろう

あんたの前では
いつも少しだけ解放されたような錯覚に陥る

あんたの前では
背負っている重荷を少しずつ解いてしまう

俺の心が軽くなる分、あんたに重荷を背負わせているって
気付いているのに

俺はあんたに甘えてしまうんだ



こんな俺でもいつか
憐れみを受け、救われ、生まれ変わる日が来るだろうか


その時こそ
もう一度

あんたと一緒にいたいと願う



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モモがまた笑えるようになったのは
奇跡だと思う

幸田さんの愛情かな..