先日、DEENをドッグトレーニングからお迎えに行く途中で
「神戸家具」の店舗を発見
ちょっと、のぞかせていただきました
 
店主が出してくださったのは、彫刻の原本です
教会の建築用のステンドグラスのデザインが、
家具にも生かされています
マホガニー・サクラ・桐・オークなどの素材を、
家具の機能とデザインに合わせて用い、
本物の持ち味を大切にします。
桐材は、後で、どこに用いるか、驚きますよ~

 
出来上がりの家具の扉は、このようになります。
 
堅牢なオーク(楢)材などに彫刻を施すのは、一苦労です
 
そこで、店主が出してくれたのが、
職人手作りの彫刻用の小さな「のみ」です
職人は、道具から、手作りしていたのだから、驚きです
 
カタログにも載せてありました。
 
職人の手の大きさによって、様々なサイズがあるそうです。
 
カタログにあった製作の現場の様子です。
家具の色調も調えられるのが分かります。
 
店主の机上には、様々な備品がありました。
 
 
備品もデザインの設計から取り組み
大阪の鋳物の会社に依頼して製作しているそうです。
コピーに負けない自負が感じられます。
 
天板の下も、細かく彫り込まれています。
 
デザインも様々です
意外にも、これらは、建築のデザイン
家具に取り込んでいるのだそうです
だから、重厚さが表現されるのですねぇ
日本の家具職人は、ヨーロッパの家具ではなく、
建築のデザインを勉強してくるのだそうです
 
曲線の目立つデザインフランスの影響を受けています。
どことなく、エレガントです
 
蝶番などの部品のデザインも凝っています
これも設計士がデザインして製作するそうです。
だから、コピーにはない、繊細さが出るのだそうです。
何より、家具を生かすため、
色調を家具と合わせて調和を保っています。 
 
日本の箪笥職人の技術に感心したヨーロッパ人は格安の値段で、
希望のサイズやデザインの家具の製作を依頼したそうです。
ここ、二宮町の店舗は、昔、家具製造の工場だったそうです。
依頼者に、職人が呼ばれて、通訳を介して製作に励んだそうです。
ここでは、通訳をする方も大変重宝がられたそうです。
ヨーロッパでは、家具はアンティーク(100年もの以上)になるまで
何代にもわたって使われたものほど、価値が生まれます。
それに、日本の職人の繊細な技術が加わった格安の家具となれば
大変、人気となるのもうなずけます
 
では、「たかねや 」の店内を紹介しましょう
 
 
   
 部屋単位でトータルデザインされた優美なヨーロピアンスタイル。
やはり、シックな彫刻が特徴です
 
「神戸家具」の紹介です
港町神戸で、明治の初めから育まれてきた「神戸家具」
伝統の手作りで、確かな味わいなのが分かります。
 
版画の部分を見てみましょう
   
カタログにもありました。歴史を感じますね。
広島から、神戸にきて9年目「神戸家具」の存在は知っていましたが、
なかなか店舗に出会えなかったのです
「たかねや 」の店主によると、ここ十年くらいで
残念ながら、5~6軒は、店をたたんだそうです
その一方で嫁入り道具を「神戸家具」で
一式そろえてくださる方もいらっしゃるそうです
先日も母親の嫁入り道具の「神戸家具」に、
娘さんが色調を合わせた家具を追加して、調えられたそうです。
私が、広島から来たと聞いて、店主は広島の「府中家具店」
丁稚に行かされた体験を語り、懐かしそうでした~
 
帰りに、店主が出してくださったカタログです
 
  中を見てみましょう
 
ステンドグラスデザインの彫刻の家具セットです。
真ん中にあるように、和ダンスのデザインもあります 。
この和ダンスの引き出しの中が、日本の風土に合わせて、
湿気と乾燥には十分に耐えられるように桐材になっています
 
楢材に、繊細な彫刻が施されて。 
 
店舗に置かれた家具が載っているカタログを
ブログ作成用にいただいて帰ることにしました

玄関の小物家具から、書斎家具までスペースに合わせて、
どんなサイズにでも作ることができる
イージーオーダー
になっています。

ちょっと立ち寄って、店主から興味があった
「神戸家具」のこんなにいいお話が伺えて
大変充実したひとときでした

DEENのおかげで、またいい出会いがありました

では、また、今度。