パニックとその原因。トラブルはチャンスだ! | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

さて、小2の1学期に戻って。
この頃、ソウタは学校で2度パニックを起こしました。

1度目は、
運動会の全体練習が2時間続いて、次の音楽授業。

ソウタは、先生に「音楽に出たくない」と訴えたそうです。

熱もない子供を授業をサボらせる事は出来ないので、

先生「皆も頑張ってるから、出ようね。音楽の教室にいるだけでいいから」

音楽教室でリトミック用に端によけられてる机の下に篭って、
「豚の丸焼き食べたい‼︎豚の丸焼き食べたい‼︎豚の丸焼き食べたい‼︎豚の丸焼き食べたい‼︎豚の丸焼き食べたい‼︎豚の丸焼き食べたい‼︎豚の丸焼き食べたい‼︎」
と叫んでいたそうです。

その後、這い出してきて、机の上に上がりだしたので、強制保護。

途中から見ててくれたスクールカウンセラーが別室に連れて行ってくれたが、

休み時間になったので、教室に帰し、
後で様子を伺いに教室の扉を開けたら、

ソウタに突き飛ばされた子供をキャッチ。

大事が無く終わりました。


担任とスクールカウンセラーと面談で聞かされましたが、

聞いた時、私は、
まぁ、聴覚がネックなのだろう。
と、思いました。

「豚の丸焼き食べたい‼︎」は異質だが、言葉はなんでも良かったのでしょう。

きっと、運動会全体練習の騒音で頭がパンク中だったので、「音楽はやりたくない」っと言っていたが、

どうしてもダメだったので、自分に音を入れたくなかったので、自分で叫んだのでしょう。

耳は目と違って防げないのでね。

パニックが落ち着く前に休み時間の騒音の中に戻されたのも、突き飛ばしに関わっているのでしょう。

友達は何をソウタにした訳じゃ無いようですが、
もしかするとソウタの近くで騒いでいたのかもしれません。

突き飛ばせる距離にいたのでしょう。

しかし、なんでも良かった言葉が「豚の丸焼き食べたい‼︎」って。。

さすが食いしん坊ww


2度目は、集団下校。

集団下校は1年生でもつまづいてました。
近所で遊んでくれてる6年生が抱きかかえて強制連行してたそうです。

2年生になったソウタは、遊んでた子達が卒業してしまったので、歯止めゼロ。

ジャングルジムから降りず、整列が出来ず、その班だけ帰れずに、担任が、自分の班を帰した後に家まで付き添ってくれました。

一人で帰すのは心配なくらい荒んでたらしい。

前に書いたように、ソウタは遊ぶ分には、人を選びませんが、指導者を選びます。

自分の意図しない事をさせれる人は、私、祖父、担任、通級担任の4人だけです。

集団下校は、帰る地域ごとに先生がつくので、いつものクラス担任じゃないので、ソウタへの効力ゼロです。

それどころか、信頼する指導者がいないと、ソウタの情緒が大荒れにあれ、発言に攻撃性が増します。

大変だったようで、その時手伝いに行った父兄から、後日開催された地域の子供イベントに1人で参加するのをごねられました。


この2件のパニックで、担任とスクールカウンセラーから、小児科に行くように勧められました。


ソウタは、私の言う事は通るし、それなりに注意する事も多々ありましたが、

理解度も高いので、グレーゾーンの生活態度も年齢と共に無くなるだろう。

と、楽観視してたので、小児科へ行くのは大袈裟な気もしました。

パニックも。
現在、グレーゾーンなので。
まぁ、そんな事もあるだろう。。
ほうほう。ってくらいでしたが、

担任に協力してもらってる以上、私も言われた事で出来る事は全力でやろうと決めてたので、
とりあえず予約取ることに。。

紹介された1箇所はいつでも行けるが、予約料2万円。。。

予約料ってなんだ‼︎

もう一箇所は、2ヶ月後の予約を40分かけ続けて15分待って、ようやく取れました。

通院までの2ヶ月に色々考えました。


たかが、30分の診察と問診で何がわかるんだろう。

グレーゾーンで、ADHDが8割。後半生発達障害2割くらいな症状だが、きっと、中学年まで引っ張らないと診断名は出さないだろう。

薬を飲むほどじゃないな。飲ませる気にならんし。

聴覚引っかかるだろうし、身体の不器用さも。 

自分なりに感覚統合や聞くトレーニング、ビジョントレーニングをかじらせてみて、それなりに成果もあるし、まだやれる事もある。

なんの為に小児科にかかるのか。


モヤモヤ考えた結果が、
『診断名をもらおう』でした。


パニックの原因。
本人が、『無理』だと言っていたら、休ませて欲しい。
ソウタ自体、サボりたかったより、出来ない事を伝えたのだろう。

熱、嘔吐など、自分でも経験した事がある辛さは考慮されるが、自分が今までに感じた事のない辛さは、無いものとされてしまうのが、当たり前。

ソウタに自分が感じない『やりにくさ』があるのは、運動面を見ていると明白。

私は教わらずに自然に出来た動きが、ソウタは教えても難しく、もっと細かいパーツ別の動きから練習しなきゃいけない事が多い。

私に無い『辛さ』があると推測は出来る。

メンタル面も、『自分は他の人と違うタイミングで難しくやりにくい事があるが、訓練すれば出来る。なんでも出来るように精一杯頑張ってみる』
って、前向きスタンス。

ここまで来たら、意図してなかった、グレーゾーン告知がプラスに働いてきてます。

母は、
「精一杯頑張っても、『今はまだ難しい』が出てくるかもしれないから、それがあったら、教えてね。ソウタがやりやすい色々なやり方を考えてみるから」

それが、精一杯頑張るソウタへの私の支援体制です。


『パニックを起こす』って事は、今の状況が合っていないと言うサインであって、

環境やソウタの状態を改めて知って改善する最高のきっかけです。


この子は自分の持ってる物差しと違う物差しを用意しなきゃいけない。
その配慮を得る為、診断名を取りに行こう。

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